歯の健康の重要性などを啓発しようと、区や鶴見大学らが協力して製作した絵本「ワッくんのはみがきするよ」がこのほど完成し、1月27日に鶴見区のホームページで公開された。絵本は子どもから大人まで役に立つ内容となっており、関係者らは「歯の健康の大切さが伝われば」と話す。
絵本は、鶴見区と鶴見大学、鶴見区歯科医師会の3者が連携して製作したもの。虫歯や歯周病予防、口腔内の虚弱状態を指すオーラルフレイルの予防などに取り組む、区の「ComeCome元気大作戦!」事業の一環として作られた。
原画デザインと編集は、鶴見区のマスコットキャラクター・ワッくんを手がけるわたなべなおみさんが担当。ちぎり絵の手法を取り入れた優しいデザインとなっている。
内容作成にあたっては、公募で集まった鶴見大学短期大学部歯科衛生科の学生4人が、絵コンテを使い協力。歯科医師会らが巻末にメッセージを寄せている。
大人まで使える内容
ワッくんファミリーの食後の様子から始まる絵本では、子どもも大人も役に立つように、内容を工夫。歯磨きだけでなくフロスを使用する様子や、大人向けに歯周病予防を訴えるシーンも加えた。また、健診を促す意味も込め、歯科医院で行っていることなども盛り込んだ。
鶴見区歯科医師会の佐藤信二会長は「何も症状がなくても年に2回は健診を受けてほしい」と話す。
絵本は500部作成され、同会会員の歯科医院のほか、鶴見図書館や地区センター、地域ケアプラザといった公共施設、保育園や学校などにも配架される。
区ホームページ(https://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/)からダウンロードが可能。区福祉保健課は「読み聞かせに使ってもらい、大人の皆さんも学んでもらえれば」と話した。
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