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公開日:2026.06.25
寛政町 担ぎ手の歴史紡ぐ道場祭 県内各地の神輿が渡御
寛政町で半世紀以上続く「道場祭(どうじょうさい)」が6月6日に開催された。県内各地から神輿が集う、にぎわいのある祭りだ。主催する神奈川県神輿保存會の筆頭顧問を務める林辰男さんに、区内では意外と知られていない同祭りの起源や歴史を聞いた。
3基が堂々と
今年の道場祭は、県神輿保存會と同会に所属する白漣睦=西区=から明かりが灯る万燈神輿2基と湘南地方の神輿会16団体で構成される湘南連合神輿保存會から大神輿が登場した。それぞれの会の担ぎ手が県内各地から同町に集まった。
山車の太鼓のリズムに合わせ、同会の神輿から登場。安善駅前の通り約300mの道のりを女性や子ども交じり、大きな掛け声をあげながら勇ましく担いだ。日が暮れると神輿に明かりが灯り、幻想的な風景を演出した。湘南連合の大神輿の渡御は、湘南地方に伝わる「どっこい神輿」と呼ばれる担ぎ方で練り歩いた。神輿の左右に付けられた鐶(通称タンス)をたたいてリズムを取り、「どっこい、どっこい」「どっこい、そーりゃー」と独特な掛け声を響かせ、時には神輿甚句を歌いながら力強い渡御を披露した。
50年以上続く伝統に
同祭は、潮田神社例大祭で神輿の宮出しを行う前日午後6時から開催される。同会の筆頭顧問を務める林辰男さんの父・道男さんが約50年前、日本古来の歴史と伝統を守る神輿の担ぎ手を育成しようと寛政町に道場を立てた。そこに各地から神輿好きが集まり県神輿保存會を創設した。同会は約50年前に潮田神社に大神輿を奉納。それ以降、潮田神社例大祭で神輿を担ぎに毎年道場に担ぎ手たちが集まった。その前日の土曜日にも祭りを行おうと始まったのが「道場祭」だ。50年以上毎年欠かさず続ける伝統行事となった。
道場祭は、同会に所属する県内各地の神輿保存会から担ぐ団体を選び、実施している。毎年、異なる団体の神輿が見られるのがこの祭りの特徴だ。同会は県内各地神輿団体が名を連ね、現在800人程の会員を持つ。湘南連合も、同会から派生して結成され、それ以降、道場祭では毎年大神輿を担いでいる。
辰男さんは「道場祭は神輿を愛する担ぎ手たちの歴史を紡ぐ伝統行事になった。道場主として県内各地から仲間が集う間は続けていきたい」と笑顔で話した。
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