平安町町会(河西英彦会長)による子ども食堂「平安ふれあい食堂」が、同子供育成会との共同事業として、9月23日、育成会加入の小中学生166人に米3キログラムを配布した。コロナ禍でさまざまな制限を受ける子どもたちを支援するための試みで、米は「フードバンクかながわ」が提供。「同じご飯を食べることで、親近感と連帯感を感じてもらえれば」と関係者は期待を込める。
平安ふれあい食堂は、月に2回開催。メニューはカレーライスのみとし、小中学生が100円、大人300円で提供している。コロナ禍でもテイクアウトに変更するなどして休むことなく継続してきた。テイクアウトで需要も増え、1回60食ほどが出るという。
今回の企画は、毎月米の寄付を受けるフードバンクかながわからの打診があり実現。「大人の影で悩む子どもたちを少しでも元気に」と、子供育成会にも協力を依頼して実施した。
当日は、690キログラムの米を3キログラムずつ袋に入れ替え、平安町会館で配布した。
我慢続く日々
ソフトボールやキックベースなどのスポーツ、夏祭りなど、年間の活動が2年連続でほとんど休止しているという平安町子供育成会。さらに、学校も夏休み明けから2日に1回の分散登校が続いており、米の配布を手伝っていた小中学生からは「1カ月間、顔を合わせない友だちもいる。正直つまらない」と本音も漏れる。
育成会会長の那須志津恵さんは、そんな状況の中での企画について、「コロナで活動が薄れているなか、今回のような交流ができる場は重要」と、町会の協力依頼を歓迎していた。
おにぎりコンテスト
「配るだけじゃ面白くないから」と河西会長が企画したのが、「おにぎり写真コンテスト」。配布した米で作ったユニークなおにぎりの写真を募り、10作品に賞品を進呈するというものだ。
河西会長は「お子さんじゃなくても、お父さんやお母さんの手作りでも良い。家族で交流するきっかけになれば」と話している。
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