鶴見区 社会
公開日:2026.03.26
老いを一人で抱えない
絵手紙が紡ぐ緩やかな絆
区内在住の川口整さんが主宰する「げんき絵手紙サロン」が3月17日、ふれんどーる鶴見=鶴見中央=で開かれた。
同サロンは中途障害のある人や元気なシニア、介護を受ける人などが同じ机を囲み、絵手紙制作を通じて静かに時間を共有する場だ。最大の特徴は、「支える側」と「支えられる側」という役割が固定されていない点にある。参加者の体調や状況に合わせて、ある日は誰かを気遣い、別の日には助けられるといった関係が自然と入れ替わる。
活動10年目を迎える川口さん自身も77歳となり、治らぬ病を抱えながら現場に立ち続けている。上手に描くことよりも「また来たい」と思える居場所づくりを大切にしており、「老いを一人にしない関係は、地域の中で本当に生まれるのか」と静かに問いかけながら実践を続けている。
誰もが等しく経験する老いや病を個人の問題として抱え込まず、絵手紙という表現を通じて人と人がつながり合う。評価や目に見える成果を求めないささやかなやり取りが、地域にあたたかな居場所を生み出している。
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