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公開日:2026.06.25
豊岡町カサリーナ 世界のパエリア頂点目指す 優勝に向け現地も調査
豊岡町でスペイン料理店「CASALINA(カサリーナ)」を営む塩田寛樹さん(45)が、5月31日に大阪府で開催された「国際パエリアコンクール日本代表選考大会」で優勝した。9月に本場スペイン・スエカで行われる「スエカ国際パエリアコンクール」に日本代表として出場する。同大会への出場は3年ぶり2度目で、優勝に向け練習を重ねている。
選考大会はNPO法人全日本パエリア連盟が毎年開催しているもの。薪火を使って2時間半以内に「パエリア バレンシアーナ」を作り上げ、その出来栄えを競う。使用する食材や機材はすべて提供される同じ条件のもと一斉に調理に臨む。
同料理は、エビや貝類などの魚介を使う一般的なパエリアと異なり、鶏肉やウサギ肉、カタツムリ、インゲン、豆類が主な具材。だしを使わずに塩のみで味付けするのが特徴だ。塩田さんは「味付けが単純だからこそ素材の味を最大限に生かす必要がある。素朴な味を引き出すことで、おいしさを感じられる料理」と魅力を語る。
挑戦を続けて4年目となる今回は、この春から同店の従業員として共に活動する猪口実さんとペアを組んで出場。
塩田さんは2023年にも優勝を経験したが、その後2年間は結果を出せずにいた。それでも、世界大会の現地へ赴いてコンクールを観戦。終了後には各チームのパエリアを試食して調味料の加減をメモするなど、徹底した現地調査を重ねてきた。今回はそのデータを猪口さんと共有し、2人で技術を磨き上げた。
選考大会には全国から18チームが参加する中、丸鶏やウサギ肉を捌き、普段は見慣れない大鍋を用いた火加減のコントロールなど、2人で息を合わせて調理した。焦げ目の付き具合や見た目、味付けなど総合的にトップの成績を収め、世界への挑戦権を手にした。
現在は国際コンクールを見据え、入船公園や生麦地区センターなど区内の施設を借りて練習に励んでいる。国際コンクールでは選考大会よりも10cm大きい大鍋を使用することから、本番を想定した綿密な調整が続く。
60年以上の歴史を持つ国際コンクールには、世界各国から40チーム以上が参加予定。そのうち約30チームは本場スペインからの強豪で、塩田さんらは異国からの挑戦者として大舞台に臨む。
日本の選考大会の運営にも携わり、将来的には鶴見区内での大会開催も画策している塩田さん。「本場の人にも、食べた瞬間に『バレンシアーナだ』と納得してもらえる一皿を提供できるよう、さらに力を付けたい」と、世界の頂点を見据えて意気込んでいる。
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