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鶴見区 社会

公開日:2026.08.27

生麦事件の碑で追悼祭 顕彰会主催、約70人が参列

  • 今年も地域住民の手で開催された追悼祭

    今年も地域住民の手で開催された追悼祭

  • 生麦地区センターでの講演会

    生麦地区センターでの講演会

 生麦事件164年の追悼記念祭が8月21日、キリンビール横浜工場の入口横に建つ事件碑前で開催された。周辺町会の有志から成る「生麦事件碑顕彰会」(川端重義会長)が主催したもの。当日は、同会の有志や住民のほか、渋谷治雄区長ら約70人が参列した。

 1862年同日に発生した生麦事件。横浜から川崎大師に向かった4人のイギリス人が、生麦村で薩摩藩主島津久光の行列と遭遇し、殺傷された。のちの日本開国に大きな影響を与えた事件として知られている。

 追悼祭では、宮司によるおはらいの後、参列者たちが事件碑に玉串を捧げた。同祭は100年祭をきっかけに結成された同会が企画し、継続されてきた。同祭で登壇した渋谷区長は住民の有志によって、追悼祭が継続されていることに感謝を述べ「この事件によって命を落としたリチャードソンさんのご冥福を祈るもので、多文化共生にもつながる大切な行事となっている」と参列者に呼びかけた。

 追悼祭を終え、川端会長は「地元で起きた事件を次世代につなげるためにも今後も継続していきたい」と話した。

歴史の会が講演会

 同日、生麦地区センターでは鶴見歴史の会・生麦事件参考館リユースプロジェクトの酒井晴雄さんを講師に、講演会が開かれた。地域住民など約60人が参加した。

 酒井さんは、「生麦事件参考館〜再開館までの道のり〜」をテーマに講演。同館は、地元で酒屋を営んでいた故・浅海武夫さんが1994年に自宅敷地内に開館した。国内外から集めた生麦事件の錦絵や写真、文献など約150点を展示する貴重な資料館だった。23年に浅海さんが亡くなり、閉館。現在歴史団体「鶴見歴史の会」や地元有志らで再開を目指す同プロジェクトを立ち上げ、27年4月のグランドオープンに向けて、準備を進めている。

 講演では、地域問題の解決や魅力を高める施設整備に対して、支援・助成を行う「ヨコハマまち普請事業」の審査に昨年挑戦した過程で取り組んだ活動を報告。プレオープンなどを通して、人材・資金・情報の必要性を見出した。

 酒井さんは「生麦事件は、異文化との接し方を考えさせる事件。164年前に殺傷された外国人を今も追悼する生麦の存在を広く知らせ、語り継ぐことが大切」と話し「参考館が地域の拠点として、地域の良さを再発見し、交流の輪を広げる施設になれば」と期待を述べた。

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