菅田羽沢の農業地域は、かながわブランド農作物「横浜キャベツ」の大生産地として知られている。横浜市は県内で三浦市に次ぐ生産量を誇り、5月中旬から6月上旬にかけて出荷のピークを迎える。
JA横浜によると、神奈川支店管轄の農家は40件。生産者は規格を統一するなど、高い技術で栽培しているという。
キャベツ農家の3代目・原田守利さん(71)=菅田町=もその一人。出荷の最盛期を迎えた現在、息子の朋宏さん(37)と午前5時に起床し、暗くなるまで出荷作業に汗を流す毎日だ。台風一過となった取材当日も、妻の手を借りながらLサイズのキャベツ8個ずつ、約200ケースを市場に出荷していた。
こだわりは「土」
婿養子の守利さん。結婚後数年で義父が亡くなってしまったため、先輩たちに教えを請いながら、農作業に励んだ。その後キャベツを主力にし、出荷量を着実に増やしてきた。
こだわりは「土」だ。病気に強い苗を作るため、入手しにくい牛糞堆肥を用いて土を作る。栽培するのは、葉が柔らかい春キャベツなど4種類。約5千坪の畑で時期を変えながら育てている。「出来、不出来は天候次第。定植した苗をヒヨドリに食べられるのが辛いね」と自然相手の苦労を語る。
今シーズンは8千ケースの出荷が目標だという。
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