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神奈川区 コラム

公開日:2018.10.04

ミスター高橋の 連 載
「貯筋」の心得
44 筋トレに「楽々」なし

 中高年者の筋力強化意識が一段と高まっている。筋トレやダイエットの指導書も、多数書店に並べられている。だが、中には首を傾げたくなるタイトルの本もある。それが今回表題にした『楽々』なのだが、筋肉づくりにもダイエットにも、楽々願いを叶える方法は無いと思ったほうがいい。人間誰しも辛いことは避けたいもの、つい楽々の文字に惹かれてしまう気持ちも分からなくはない。



本のタイトル設定の多くは読者の目を引くインパクトを企図する版元の意向が大きく、著者の本意は二の次になることも少なくは無い。私もこれで30冊ほどの拙著を上梓しているが、自ら付けたタイトルが採用されたことは稀だ。



 さて、前置きが長くなったが、筋トレ初心者であっても、程々の辛抱を受け入れる心得は不可欠。と言ってもアスリートを目指すわけではないので萎縮するには及ばない。



 身体の運動機能を司る筋肉を肥大強化させるためには、日常的に使う力以上の負荷をかけなければならない。今や家事の多くは電化され、昔のような力仕事はほとんどなくなっている。故に筋肉は弱体化する一方。そのリスク回避をいち早く意識している多くが中高年女性なのである。されど「サプリメント服用だけで筋力アップ」等のコピーに惑わされることなかれ。筋トレには少々の頑張りと継続が必要と理解すれば効果は必ず上がる。次第に筋肉が肥大強化し、体力向上の程が意識されれば、日常生活が『楽々』になるというわけ。苦あれば楽ありです。

 

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