関東や東海、北陸で酒と業務用食材の販売や太陽光発電等のエコ事業を手がける株式会社パスポート。同社の代表を務める浜田 総一郎さんは、社是を「敬天愛人」、経営理念を「良知経営」とし、食の流通業界を牽引してきた。
「天を敬い、人を愛す。懸命に努力すれば、人生は必ず報われる。そう信じてアルバイトから社員まで教育している」と浜田さん。
理念経営を始めたきっかけは04年の酒販免許の緩和と京セラの創業者で心の師である稲盛和夫さんの言葉だった。法改正で簡単に酒が販売できる時代になり、ライバル店が急増。業績も伸び悩み、「このままじゃ潰れる」。それまでは「楽観的な」仕事をしていたが、大きく方向転換。人の善なる心に焦点を当てた「良知経営」を経営理念に掲げ、全社員が共有できるシステムを構築した。
「目指す方向性がはっきりして企業に魂が入った感じ。業績も上がっていった」と当時を振り返る。
実家が九州・鹿児島の酒造メーカーだったこともあり「酒好き」。「社員同士の飲み会も賛成。理念を共有できる場として社員も有効活用している」と明かす。
今年12月、創業20周年を迎える。第2の事業として、エコライフ事業部を本格的に立ち上げた。九州の西薩工業団地を中心に自然エネルギー導入のプロジェクトを推進している。「将来は川崎や横浜でも実現させたい」と意気込む。食とは別分野だが、地元を中心に太陽光発電の普及に実績を上げており周囲の期待も高い。
地域にはビジネスを通して貢献するとし、「今後もより良い商品を安値で提供していく」と話す。市民還元型の20周年イベントも考案中だ。
株式会社パスポート―酒類・食料品の輸入・卸・小売・通信販売、デリバリー事業、バナジウム天然水「カリメラの水」宅配事業、太陽光発電システムの販売・設置。
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