神奈川県内で感染が報告されている新型コロナウイルス感染症。多摩区の各所でも、安全対策が講じられている。
年明けの春節に合わせて、毎年多くの中国人観光客が訪れる市立日本民家園(枡形)では、アジア圏を中心に外国人の団体客が大幅に減少したという。3連休初日の2月22日の入園者数は昨年同時期比で58人減の228人、外国人は38人減の2人。翌23日は無料開園日だった昨年より少ないが例年より多めの654人で、外国人は28人だった。渋谷卓男園長は「生田緑地を含め、野外施設ということもあって来園者自体は多い」と話す。予定していた3月21日の「古民家と日本酒の夕べ」と「0才児からのむかしばなし」は、企画内容を考慮し中止に。今後も同園サイトやツイッターで情報配信される。
川崎拠点として、生田緑地で3月8日に行われる予定だったチャリティランニング大会「ホワイトリボンラン」は中止を決定。全国規模のイベントで、本部の国際協力NGOジョイセフが2月19日、実施取りやめを発表した。同拠点の実行委員長を務める宮井典子さんは「準備していた私たちにとって辛く悲しい結果だが、一人ひとりの健康があってこその大会。次回への新たな一歩を踏み出せたら」と話す。
このほか、春の火災予防運動(3月1日〜7日)として、多摩消防署管内で計画されていた行事も中止に。多摩市民館での防火・防災講演会や、登戸駅で行う消防フェアなど、不特定多数の人が集まるものが見送りとなった。
市、動画配信やコールセンター
川崎市は「緊急情報」として市ホームページに同感染症に関するページを掲載。対策や連絡先をまとめているほか、市健康安全研究所所長で国の対策専門家会議委員の岡部信彦氏による解説動画を公開している。
市民の相談窓口としては今月20日、「感染症コールセンター」(【電話】044・200・0730)を開設。平日の午前8時半から午後5時15分まで、一般的な相談を受け付けている。
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