医療従事者に心を込めて「ありがとう」――。南生田の県立百合丘高校(今田浩二校長)では、生徒作品「ありがとう」の書が校舎玄関に展示されている。
昨年度に書道の授業を選択した、当時の2年生約120人による作品。書道担当の藤原活子教諭は「百合高は近くに聖マリアンナ医科大学病院があって、身近に医療従事者がいたり志望する生徒もいる。一人ひとりの日頃の思いを込め、作品にしてもらおうと考えた」という。制作したのは昨年12月末の授業で、はがきサイズの紙にしたためた書の周りを、和紙などのコラージュで彩った。
中学時代の職業体験を機に、看護師を志すようになった土屋二葉さんは「『ありがとう』を何度も書いて、いい言葉だなと改めて思った。直接言う機会がないので、通院中の祖父を診てくれている方に伝えられたら」と胸中を明かした。藤本舞琴さんは「普段伝えにくい感謝の気持ちを、授業を通じて表現できてよかった。今できることとして、大変な状況にいる医療現場の方々の負担が少しでも軽くなるように、コロナにかからない、うつさない努力をしたい」と決意を表した。
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