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公開日:2023.06.02

TeamSUGE
資源をかけ算 地域豊かに
新たなつながり創出

  • イチゴ狩りを楽しむ参加者

    イチゴ狩りを楽しむ参加者

 菅地区の地域課題を解決するため、多摩区が昨年度立ち上げた「地ケアつながりプロジェクト〜Team SUGE〜」。地域資源をかけ合わて、どのような行動ができるかを考える「地ケ算」(ちけざん)のアイデアを話し合ってきた。市農業技術支援センターと特別養護老人ホームよみうりランド花ハウスが連携して5月25日、初めてアイデアが実現した。

5地区で推進

 川崎市は、住み慣れた地域で安心して暮らしていくための仕組み「地域包括ケアシステム」の構築を進めている。区内では、菅と中野島、登戸、稲田、生田の5地区で体制作りを進めており、2016年以降、「中野島多世代つながり愛プロジェクト」や「のぼりとミーティング」など地区ごとの実情に合わせた取り組みが行われてきた。

 菅は「地ケ算」 

 菅地区では、昨年度からプロジェクトが始まり、地区社会福祉協議会や高齢者施設、こども文化センター、保育所など多様な組織に所属するメンバーたちが話し合いを重ねてきた。

 第2回の会議では、地域資源をかけ合わせてできそうな行動を「地域のかけ算=地ケ算」と定義。実際にどのような連携が実現可能なのかを話し合った。さまざまな意見が出る中で、同センターの久延一郎所長は「コロナ禍で外出が難しい人たちに、イチゴのプランターで収穫体験を楽しんでほしい」という意見を出した。よみうりランド花ハウスが近隣にあったため、アイデアを実践することになった。

座った状態で収穫

 当日は、同施設のデイサービスの利用者15人が参加した。冒頭、今回は紅ほっぺとかなこまちの2品種を用意してきたことを同センターの職員が説明。「イチゴのヘタの上の部分を人差し指と中指ではさんで手前に引いて採る」とイチゴの収穫のコツを伝授し、「パチンとよい音がするとうまく採れた証拠」などと解説を続けた。

 プランターの高さを調整し、椅子に座った状態でイチゴ狩りを楽しめるように。1人5〜6粒のイチゴを収穫していた。「ずいぶん大きなイチゴだね」と驚く利用者も。80代の女性は「摘み立てのイチゴが収穫できて、とっても幸せだった。なかなか外出できないので、すごく面白かった」と笑顔を見せた。

 同施設を運営する社会福祉法人読売光と愛の事業団の山浦義弘事務局長は「高齢者が笑顔で摘み立てのイチゴ体験ができたのは本当にありがたい」と振り返った。収穫後はワッフルの上に生クリームとイチゴを乗せて施設利用者らで食べた。

 久延所長は「近くにある施設だったが、今まで交流はなかった。今回、イチゴ収穫体験を通じて、つながりができた」と話し「今後も他の施設と連携した取り組みを行っていきたい」と意気込みを見せた。

アイデア実践へ

 同プロジェクトは3カ年のスケジュールで進めていく予定。2年目となる今年度は、今回実施したような「地ケ算」の取り組みをスタートさせ、共有化し、可能性を模索していくという。

 企画を担当する区地域ケア推進課の杉本光一郎さんは「地ケ算をきっかけに、支え合いのできる地域を形成していきたい。今後、さまざまなアイデアの地ケ算が生まれ、実現していけばうれしい」と展望を語った。

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