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公開日:2026.10.23
稲田中バスケ部 市内4大会を全制覇 悔しさ乗り越え、有終の美
稲田中学校(多摩区)男子バスケットボール部が、9月に開かれた川崎市中学総合体育大会で優勝した。同部は昨年11月に市新人大会で優勝した後、市春季大会(5月)、神奈川県総体川崎地区大会(7月)でも優勝し、市内4冠を達成した。記録の残る過去15年間で、4冠を達成した部は他にないという。
同部の強みは走力。週に2回、校舎向かいの多摩川河川敷での6Kmの走り込みに取り組み、体力をつけてきた。今年度のチームは市内無敗という成績で終えたが、道のりは平坦ではなかった。
市で優勝、県でベスト8を目標に始動した今年度。基礎技術に長けた小学生バスケの経験者が揃ったこともあり、昨年秋の市新人大会では優勝。勢いそのままに県大会に臨んだが、2回戦敗退に終わってしまった。
熱い思いで団結
壁を越えるために走りの練習が増える中、厳しい練習を嫌がる者と勝ちにこだわる者で部内が二分し、空中分解の危機に陥った。顧問の高橋正氣教諭は「どうするか自分たちで決めなさい」と、話し合いを促した。
部員のみのミーティングで、部長の桑原俊平さん(3年)は「絶対に勝ちたい」という熱い思いをぶつけた。それに呼応するように、部員は団結。練習に向き合い、勝利を目指す集団に生まれ変わった。
結束を取り戻して以降は強さに磨きがかかり、市春季大会で優勝。夏の県総体の市予選も制し、県大会へと駒を進めた。
県の舞台でも粘り強い戦いで勝利を重ね、ベスト4に進出し、新人戦のリベンジを果たした。次に設定した目標は関東大会出場。出場権をかけた準決勝は、わずか4点差で敗退し、あと一歩のところで涙を流した。
日々の練習を信じる
悔しい思いが続く中でも、「今までやってきたことを信じよう」と、いつも通りの厳しい練習にひたむきに取り組み、4冠をかけた市総体を迎えた。他校から徹底的なマークを受けながらも、日々の練習で身につけた走力と素早いディフェンスで圧倒。トーナメントを勝ち進んだ。
決勝戦では玉川中(中原区)と対戦。序盤からスコアを先行するも、試合中に主力2人がけがをするトラブルに見舞われ、第3クオーターで流れを失いかけた。苦しい場面で残るメンバーが奮闘。流れを取り戻し、59対43で勝利。市内大会の全制覇を成し遂げた。
部長の桑原さんは「最後に笑って終わることができてうれしい。辛いことも多かったが、正しい努力を続ければ道が開けることを学べた1年間だった」と振り返った。
多くの部員が高校に進んでもバスケットボールを続けるという。顧問の高橋教諭は「誠実に努力を重ねられる子たちだった。結果を残してくれて誇らしい。稲田中で身につけたものを発揮し、高校年代でも活躍してほしい」とエールを送った。
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