NPO法人バンビのピエノで子どもたちのイチゴ収穫体験等を企画した 石村 元さん 登戸在住 38歳
3足の草鞋「笑顔のために」
○…運営する麻生区内の学童保育に通う児童たちにイチゴの収穫体験をしてもらい、そのイチゴを洋菓子店の協力でケーキに交換してもらう。昨秋、自営の農園で苗植えから始まった同企画。子どもたちの食育、労働の対価を得る経験をしてもらうことが目的だ。「子どもたちが自主的に取り組み、楽しんでくれた。良い経験になったのでは」と笑顔で振り返る。
○…コロナ禍で外出ができず、学童保育の体験活動が制限される中、昨年、県の補助金を活用してイチゴ農園を開園した。きっかけは、通園する児童の保護者にイチゴ農家がいたこと。話を聞くうちに興味を持った。アドバイスをもとに、試行錯誤を繰り返しながらイチゴを育ててきた。「『美味しかった』と直接声が聞けるのは、これまでの仕事と違う喜びがある。味も収穫も喜んでもらえるのはありがたいですね」とほほ笑む。
○…4歳から水泳を始め、高校生のときに自由形でジュニアオリンピック、高校総体で優勝。大学生で日本代表に選ばれ、北島康介さんら五輪金メダリストたちとしのぎを削った。「上に行く人たちを間近で見れて勉強になった」。ケガがもとで選手としての夢は諦め、インストラクターをしながら資格取得に向け猛勉強を重ねた。「水泳の練習が本当にきつかった。だからいくら勉強しても苦にはならなかった」。目標だった税理士の資格を取得した。
○…保育士、税理士、農園主と3足の草鞋で多忙な日々。母校の南百合丘小学校で税理士として租税教室を行ったことも。今後は税理士の仕事に重きを置く予定だ。もちろん子どもたちへの体験活動の提供も継続していく。「もっといろいろなスキルをあげていきたい」。周囲を笑顔にする活動はこれからも続く。
|
|
|
|
|
|
5月17日
5月10日