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SDGs学ぶ小中学生 オリジナルメニュー考案 エルミロードで販売中

教育

公開:2025年2月14日

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㊤実際に提供されているメニュー=エルミロード提供、㊦プリンの試作をする子どもたち=今井代表提供
㊤実際に提供されているメニュー=エルミロード提供、㊦プリンの試作をする子どもたち=今井代表提供

 川崎市内のSDGsの取り組みについて学ぶ小中学生の団体「カワサキSDGs推進隊」は、動物性食品を使わないオリジナルメニューを考案した。新百合ヶ丘エルミロード館内の飲食店で2月28日(金)まで販売されている。団体の運営を行う(一社)サステナブルマップの今井雄也代表は「経済の感覚なども学べる機会になった」と話した。

 SDGs推進隊は、「麻生区SDGs推進隊」として、2020年に発足。現在は多摩区、高津区へ範囲を広げ、地域が持続していく仕組みの理解などを目的に活動を行っている。

 今年度の活動内容を決めていく中で、栄養価が高く、食肉の代替品として注目される「大豆ミート」を使ったメニューの開発が子どもたちからあがっていた。地域の商業施設・新百合ヶ丘エルミロードに提案すると、同館も「SDGsへの理解を深めたい」と快諾し、連携に至った。

 今回協力したのは、同館5階にあるオーガニックレストラン「CRAFT&FARMERS」。同店のレシピを活用した「大豆ミートのタコライス」が店内で販売されることになった。

試作重ね形に

 加えて、子どもたちが考案したデザートもセットで提供することになり、候補にあがったのが「米粉のキャロットケーキ」と「オーツミルクプリン」。同店が制作したレシピをもとに、子どもたちは試作を行った。

 「既に炭水化物があるから米粉は重い」「プリンはカラメルと別添えがいい」など、多くの改善点があがったという。中学1年生の染谷咲希さんと渡部未来さんは「固くなったりカラメルが甘すぎたり、自分たちで作ったから分かることがあった」と振り返る。

 気付いたことを店側に伝え、調整した結果、最終的にプリンに決定。木製食器による提供や、子どもたちからのメッセージが書かれたおしぼりを添えるなど、こだわりを詰め込んだコラボメニューが完成した。

経済感覚も養う

 1月27日の販売開始から1週間ほど経った時点で様子を聞くと、「ファミリー層の注文が多く、売り上げは好調」とエルミロードの担当者は笑顔を見せ、「味だけでなく食器など、見せ方にも積極的に意見を出してくれた」と子どもたちとの取り組みを振り返った。

 今井代表は「今まで会社訪問、取材など、各企業と接点を持つ機会はあったが、今回のように自分たちが前に出て協働することは初めて。環境のことに加え、値段について考えることで経済感覚を学び、売る楽しさを感じてくれる機会になったと思う」と語った。

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