多摩警察署の第44代署長に3月21日付で就任した 竹内 洋一さん 多摩区在住 58歳
前向きに 次の一手を打つ
○…「気持ちも行動も前向きに」。着任日、署員へそう呼びかけた。川崎市内での勤務は初めてだが、昔から多摩区にいるような落ち着きぶり。穏やかな口調で「緑地や丘陵、多摩川など自然が溢れ、交通利便性も良くとても暮らしやすい」とまちの印象を語る。「安全を守るのは当たり前。事件事故の処理をして終わりではなく、次の事件事故を防ぐためプラスアルファで何ができるかを考えたい」と意気込む。
○…田園風景に囲まれ、富士山を眺め、みかんの収穫に駆り出された故郷松田町での少年時代。山好きの父は八ヶ岳などによく連れていってくれた。その影響からか高校大学では登山部で健脚を育む。今も趣味は登山。「新しい景色が見たいという冒険心をくすぐられる。あとは毎日富士山を見ていたからかな」と笑う。土いじりも好きで旬野菜を楽しみ、「体が資本」とジョギングやトレーニングに精を出す。酒は泡盛が好物だ。
○…大学を卒業し、一般企業への就職を控えていた矢先。一人旅した西表島の大自然に包まれ、「この生活を失いたくない」と心境が一変。入社を断り、一年間、各地の山々を巡った。就職浪人中、偶然目にした警察官の求人で採用され、座間市の交番でキャリアをスタート。交通機動隊や高速道路の警察隊など交通関係の部署に長く在籍し、前任地では運転免許本部でマイナ免許証運用の準備などに奔走した。
○…「交通事故の発生件数は治安をはかる一つのバロメーター。事故がないと安心感が高まる」と交通畑の豊富な経験に裏打ちされた考えを述べ、事故撲滅を目指す。全県的な重要課題である特殊詐欺にも目を光らせる。事故に対しても犯罪に対しても一歩先を見すえ、常に前向きに次の一手を繰り出していく。
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5月16日
5月9日