井田中ノ町にある栁下瓦店に勤める栁下大助さん、渡邊剛志さん、栁下安士さんが先月、高津区で火災を発見し、初期消火活動に協力したとして高津消防署から感謝状を受け取った。同署の藤原收署長は「3名が連携して通報や初期消火を行い、被害を軽減した功績は大きい」と称賛した。
3人は10月7日、屋根の補修工事のため、午前10時ごろに現場となる建物の屋根に上がっていた。大助さんによるとその時、「嗅いだことのないきつい臭い」が充満していたという。不審に思い辺りを見渡したところ、2階の部屋から上がる煙に気づき火災の発生を確認。同僚に近隣の住人を避難させるよう指示し、大助さんは消火器を手に火元の現場へ。すでに天井まで燃え広がっており、「苦しくてほとんど息ができない。一度外に出て息を吸って、また現場に戻って、を繰り返した」と大助さん。近隣からも消火器を集め3本を使い消火にあたった。
大助さんは「煙を見て、とにかく無我夢中で火を消した。けが人が出なくて本当に良かった」と話した。
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