4月から中原図書館の館長に就任した 古俣 和明さん 小杉町在勤 57歳
量から質へ、多様化に対応
○…蔵書数42万冊、年間利用者数4万人超、年間貸し出し数144万冊。敷地面積を含め、川崎市内で最も規模の大きい中原図書館。川崎図書館の館長を1年務めた後、中原図書館館長の辞令を受け着任した。「赴任してすぐに、朝から多くの人が並んでいて驚いた。利用者が行きたくなるような図書館にしていきたい」と抱負を語る。
○…中原区出身。進学した大学では社会教育学を学んだ。地元での仕事を希望し、川崎市に入庁。多摩市民館をはじめ、キャリアのほとんどを教育委員会で過ごしてきた。長年、中学校給食の実施に向けて取り組み、給食センターの整備にも奔走。「困難なこともあったけど、給食が実現できてうれしかった」と振り返る。ICT導入など、時代と共に教育現場でも技術革新が進む。その技術を取り入れた教育の実現に向けて、市教委で走り続けてきた。
○…活字、書籍離れが叫ばれている昨今。川崎市でも電子書籍やインターネットでの貸出予約など図書館サービスが多様化。本を借りるだけでなく、ボランティアグループなどのお話会や個人同士での交流、講座なども図書館では行われている。「時代に合わせたサービスを展開していくことが課題。図書館にはいろいろな使い方がある。うまく活用してもらえれば」と呼び掛ける。
○…図書館勤務に合わせて、以前読んだ本を読み返すことを始めた。アガサ・クリスティ、コナン・ドイルなどミステリー小説がお気に入り。「状況が変わると作品の印象が違うので面白い」と笑顔で語る。今後の目標は、地元中原のために貢献していくこと。「図書館がその一つになれば。生活の中に図書館を取り入れてほしい」。量から質へ。図書館の未来を切り開いていく。
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5月16日
5月9日