「中原区・子どもと本を考える会」の代表を務める 川崎 眞喜子さん 上小田中在住 60歳
心に残る読み聞かせを
○…「中原区・子どもと本を考える会」を2012年に立ち上げ、今月から「読み聞かせの為の本の選び方」講座(全12回)を開講する。コロナ禍を除き、発足以来、毎年開催している。司書の資格を持つ講師を招き、年齢に応じた絵本選びや読み聞かせの実践などを通し、子どもの読み聞かせについて深く学ぶ。「12回という多さに最初は二の足を踏む方も多いんですが、終わってみると本当にあっという間なんです」と魅力を語る。
○…発足のきっかけは、子どもの小学校入学を機に、図書ボランティアを始めたこと。子どもの年齢に合わせ、質の良いものを読み聞かせたいと思う一方で、学校には司書も、相談できる先生もいない状況だった。そこで、宮前区で開催していた「図書ボランティアのための本の選び方講座」を受講し、読み聞かせの奥深さに触れた。中原区でも同じ活動をしたいと、学校の知人に呼び掛け、会を立ち上げた。
○…活動の原動力は、本を通して人とつながる楽しさ。得意不得意を補いあい「最高のメンバー」と語るボランティア仲間や、回を重ねるごとに真剣な顔つきに変わっていく受講生から元気をもらう。今後の目標は、活動を継続し、読み聞かせの重要性を知る大人を増やすこと。良質な本に触れる経験が人生の糧につながるとの考えから、「読み聞かせの絵本は子ども自身で選べない。だから、良い本を届ける大人を増やしたい」と力を込める。
○…南米パラグアイ出身。三人の弟を持つ長女として育ち、男の子の輪にいる方が居心地がよかったと回顧するほど、活発な幼少期を過ごす。趣味は花を見ること。「今度友人から白いヒメオウギをもらう予定なの」と多忙な日々の生活に潤いを持たせる。
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6月20日