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公開日:2022.09.09
救急車
出動件数、過去最多ペース
市消防は適正利用呼びかけ
9月9日の救急の日を迎える中、市内の救急車出動件数が昨年比で1万件以上増加している。夏場には新型コロナウイルス第7波と熱中症による搬送で、市内8署の消防署が所有する29台の救急車だけでは対応できず、非常用の8台の出動も続いた。こうした状況下においては救急隊員の疲弊も懸念される。
8月30日時点の今年の救急車出動累計件数は速報値で5万6210件、昨年同時期は4万5940件で1万件以上増加している。過去最多の出動件数は2019年の7万5513件。現状で推移すれば8万5千件まで達する勢いだ。
出動の6、7割は発熱の人だが、救急救命士が特別な処置をするような重症者が増えたわけではないという。川崎消防署によると、出動しても病院の受け入れ先がなかなか見つからなかったり、見つかっても市外や遠方との理由で不搬送になるケースも3分の1ほどあるという。こうしたことから同署では「日頃からかかりつけ医に相談できる環境をつくることも必要」と説く。今年は熱中症の件数も増えている。6月になってから急増し、8月28日の時点での出動は421件。昨年同時期に比べ161件増加している。
救急車の出動急増を受け、市消防局は重症患者が発生した場合に対応の遅れがでないように、緊急性がないと思われ、搬送手段がある場合は、自家用車、公共交通機関、民間救急車などを利用するよう呼びかける。8月31日には救急車の適正利用を呼び掛けるためサッカーJ1・川崎フロンターレと協力して取り組むことを発表した。
救急隊の疲弊深刻
幸消防署によると、川崎市内のコロナ禍以前の平常時の1日の救急車の出動件数は平均180件。200件で多いとされる中、8月3日には過去最多の391件を記録した。8月は救急車が全て出払ってしまう時間帯もあった。7月には高津消防署で当直署員の居眠りにより出動が遅れる事案も発生するなど、出動急増による疲弊も懸念される。患者を乗せ、病院を探しても「発熱は診られない、コロナは診られない」と断られることもあり、10件以上の病院に断られる例もあったという。中には1回の出動時間が1時間から1時間半に及ぶこともある。救急隊は朝8時半前に交代して出ていき、帰ってくるのは夜で、昼食、夕食、休憩もとれないこともあったという。
こうした状況を受け、市消防局は救急隊員が病院の売店などで飲食物を購入することに理解を求める。9月に入り熱中症での出動は落ち着いたものの、今後はインフルエンザ患者の増加を注視。また、AIによる救急需要の予測に力を入れ、効率的な救急車の出動を目指す。その結果、救急隊員の負担軽減にもつながればと期待を寄せる。
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