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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2023.08.18

川崎市なぎなた連盟の会長を務める
野崎 房江さん
幸区小向町在住 75歳

  • 野崎 房江さん (写真1)

直き心を追い求め

 ○…石川記念武道館(幸区下平間)と、とどろきアリーナ(中原区)で活動する3クラブで構成される川崎市なぎなた連盟。その会長を務め10年になる。女性の武道という印象が強いなぎなただが「男性にも魅力を知ってほしい」と門戸を開き、県内でも男性の生徒の多い連盟になった。「性別や年齢に関係なく、体験してほしい。さまざまな人が関われば相乗効果で活気が出る」

 ○…50年ほど前、近所に石川記念武道館がオープンした頃に興味本位で1歳の長男を連れて遊び出掛けた。道場の鏡の前でなぎなたを振っていると、その姿が市のスポーツ課職員の目に留まった。「興味を持ってもらえて、とても熱心だった」。その後、武道館で市民向けの初心者教室が始まり、受講生らによって連盟が設立されることに。思わぬ形で川崎に普及するきっかけの役割を担った。

 ○…生まれも育ちも幸区。3姉妹の真ん中で、幼少の頃は男の子に交じって外で遊ぶことが好きだった。なぎなたとは偶然出会った。日本武道館で待ち合わせた友人が現れず、道場から聞こえてきた声に誘われ足を運ぶと教室があり誘われた。「なぎなたの、なの字も知らなかった。でも日本の古式ゆかしい武道にひかれて」。競技と共に直心影流薙刀術という古武術の稽古も積み、連盟では教士の称号を、流派では精神ノ巻を伝承している。

 ○…なぎなたと出会い約55年。「長いものを見ると振り回したくなる」と冗談めかすが、「日々修行という思い」だという。直心影流の名前にあり、流派の教えでもある「直き心」を追い求める日々。「姿勢も体も心も真っ直ぐにがなかなかできない。だから、まだまだ稽古が必要」。向上心に衰えはない。

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