１０月に臨海部で開かれる「川崎ベイサイド工場夜景リレーラン」を企画する 市村 慶太さん 幸区在住　37歳

東扇島をスポーツ聖地に

　○…近年、日本４大工場夜景の一つとして注目され、多くの人が訪れる川崎臨海部。「工場夜景の景色をランニングを通じて楽しめる大会が開催できれば、川崎らしいイベントになるのでは」。そんな思いから「川崎ベイサイド工場夜景リレーラン」を企画した。現在は、大会実行委員長として各方面に協力を要請してまわる。幸いにも川崎市からのイメージアップ事業にも認定されたことは追い風となっている模様だ。

　○…10月19日に開かれる大会は、東扇島公園で開催。多くの人に参加してもらうため、リレー形式で実施。「日ごろ走っていない人も自分のペースで景色を眺めながら走れます。臨海部の魅力とランニングの面白さを味わってもらえるきっかけにしてもらいたい」。

　○…幸区出身。高校時代、父親の手がけている自転車競技の国際大会「ツール・ド・チャイナ」（中国）の運営ボランティアに携わった。多くの市民がスポーツを楽しむ姿を見てスポーツ大会の運営に関わる醍醐味を味わったという。早稲田大学在学中にはベンチャー企業「アジアスポーツコミュニケーションズ」を立ち上げた。これまで、日韓大学ラグビー交流戦、ソウル国際マラソン大会の日本事務局、全国各地で開催される自転車ホビーレース・バイクナビグランプリなどのスポーツイベントの企画運営に携わる。「これまで培ってきた経験を今大会に生かし、地域に恩返ししたい」とも強調する。

　○…大会翌日には東扇島で自転車競技のレース「バイクナビ・グランプリ川崎マリエンデューロ」を開く。10年から開催する大会で前回は約１３００人が参加。徐々に広がりを見せているという。「『川崎ベイサイド工場夜景リレーラン』も『川崎多摩川国際マラソン』や『多摩川リバーサイド駅伝ｉｎ川崎』に匹敵する市民に親しまれる大会にしたい」。最終的には東扇島をスポーツの聖地にするというのが夢だ。