川崎市 道路標識を一斉点検 幼児の負傷事故受け
川崎市が管理する通学路標識が倒れ、園児にけがを負わせた事故を受け、川崎市は先月24日から市内のおよそ1000カ所の点検を始めた。
事故は先月20日、川崎区観音1丁目で発生。高さ2・7m、重量は約9kgの標識が根元から倒れ、そこにいた幼児の右後頭部に打撲を負わせたという。幼児は軽傷だった。
倒れた原因は根元の部分の腐食。市では経年劣化によるものとみている。
この標識が設置されたのは1991年。07年に市は標識の一斉点検を行ったが、この時点では腐食などは認められなかったという。なお、立てられている場所、状況が違うなどとして、定期的な点検は実施されていない。
今回倒れた道路標識は市が管理する警戒標識と呼ばれるもの。警戒標識は通学路であること、カーブがあること、道幅が狭くなることなど道路の状態を示し、通行者に注意を促すことを目的としている。
点検は各区の道路公園センターの職員が1本ずつ目視などで行う。対象は道路に面した標識で、市内におよそ1000カ所あるという。点検の完了は11月末を想定している。点検時、危険な標識が見つかれば状況に応じて撤去。点検結果をもとに対策を進める。
川崎区の道路公園センター担当者は「危険が見られる標識があれば、知らせてほしい」と話した。
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