3月19日付で幸警察署長に就任した 石井 孝さん 区内在住 56歳
市民との信頼関係作る
○…幸警察署長に就任して約1カ月。「高層マンションが立ち並ぶ都会的な地域と夢見ヶ崎動物公園など緑豊かな地域が融合したすばらしい街」と幸区の印象を話す。一方で、発展が続く街は、事故や事件が増加する傾向にあることから「気を引き締めて、区民が安心して暮らせる”しあわせ”に溢れた街にしていきたい」と力を込める。
○…厚木市出身。刑事をしていた父親の影響もあり、大学卒業後の1981年に警察官となった。その後94年に外務省に出向し、中米にあるニカラグアの日本大使館に赴任、2年後にはスペインの在バルセロナ日本領事館に赴くなど、国際経歴豊か。県警に戻った後も、06年から2年間ブラジルのサン・パウロ州軍警察本部に行き、現地で日本の交番制度普及に尽力した。「世界各地で働いたことで危険察知に対する視点は広がった。こうした経験を幸署でも活かしていきたい」
○…スペイン語、ポルトガル語、英語、日本語の4カ国語を操る国際派。今でもラジオやオープンカレッジなどで外国語の勉強を続けているという。「せっかく覚えたからには忘れないようにしたいしね。趣味みたいなものだよ」と笑顔を見せる。羽田空港の国際線拡大や外国人労働者の増加で、ますます外国語の習得が求められている警察官。若い署員にも言葉の重要性を説いているという。
○…増加する振り込め詐欺や自転車事故など、取組むべき課題は多い。「警察官だけでは解決できない事件や事故もある。そうした時は、区民らの協力が事件解決には不可欠になる。協力いただけるような関係作りをしていきたい」。信頼を得るためには、結果や成果が求められるとも考えている。「成果を出さなければ区民に安全を届けられませんし、協力もいただけない。成果にこだわりながら素早い対応を目指していきたい」と襟を正す。区民との信頼関係を強固なものとして安心・安全な街を目指す。
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