市動物愛護センター 中原区上平間に移転へ 市が方針案示す

　川崎市は先月27日、「川崎市動物愛護センター整備における基本方針（案）」を発表した。現在ある高津区蟹ヶ谷から中原区上平間に移転する方針。２０１８年の完成をめざしている。市では「環境整備などこれまで以上に気を使い、市民に命の大切さを伝えられるオープンな施設にしていきたい」としている。

　現在のセンターは１９７４年に建てられ、施設や診察設備の老朽化が進んでいるという。また、殺処分を削減して動物の譲渡を推進するなか、施設内の飼養するスペースが不足し、飼い主に適切な飼養を指導するためのスペースも不足しているという。

　新たなセンターの計画地は、市上下水道局が管理する上平間管理公舎用地（中原区上平間１７００の８）の一部。敷地面積は約２５００平方メートルで、現在のセンターの２倍程度の大きさ。相談・学習用のセミナースペースを設置し、子ども達に命の大切さを学ぶ機会や動物の適正飼養、しつけ方教室、情報交換の場としても活用する計画。防音、防臭や建物の構造などの対策については今後、検討するという。

　市健康福祉局生活衛生課の担当者は「現在のセンターでも動物の衛生管理等は徹底して行っている。また安全面でも二重リードなどで対策をしているが、住民の方からご意見があれば積極的に伺っていきたい」と話している。

９月26日（金）までパブコメ

　川崎市では、９月26日（金）まで「動物愛護センター整備における基本方針（案）」について市民の意見を募るパブリックコメントを実施している。

　基本方針案は川崎市ホームページほか、市役所第３庁舎４階、動物愛護センター、各区役所など閲覧できる。意見は郵便、持参、ＦＡＸ、メールで。必ず「題名」「氏名」「連絡先」の記入を。

　詳細に関する問い合せは市健康福祉局（【電話】０４４・２００・２４４７）まで。