川崎美容組合の組合長を務める 榎本 かつ子さん 南幸町在住
周りを和ます明るい笑顔
〇…幸区と川崎区にある美容室の美容師が所属する組合の組合長に今年春就任。25回目を数えるチャリティカットを中原美容組合と共同で開催し、約30万円の浄財が集まった。「長年続けているけれど、毎回来てくれるお客様もいてとても感謝しています」と話し、「組合の人たちとおもいやりを持っておもてなしができた。皆が一つの輪にならなければできないこと」と協力してくれた美容師への感謝も忘れない。
〇…集まった浄財は、東日本大震災の被災地と豪雨災害に見舞われた広島に送った。東日本被災地には発生当初から組合や個人で支援物資を送っていた。被災地を訪問した経験もある。「みなさん明るく迎えてくれて、涙をこらえるのが大変だった。でも復興はまだまだ進んでいない。これからも継続した支援が必要」と力を込める。
〇…福島県の出身。デザインが好きで中学の頃から人をきれいにする美容師に憧れていた。東京で修業を積んだ後、区内の商店街で親戚が営んでいた美容室を引き継いだ。「父からは長く人と付き合うように、母からは人によくしておきなさいと言われてきた」と教えを実践。40年以上にわたり多くのファンが訪れている。店名の『すみれ美容室』は好きな花からとった。「花は可憐で根っこはしっかりしている。私みたいでしょ」といたずらっぽく笑う。
〇…商店街に活気があった頃は行列ができるほど顧客がおしかけ、自然と技術は向上。美容師コンテストで上位に入賞したことも。5年前にはかわさきマイスターに認定され、現在は着付けなどの講師も務める。組合では若い人の育成など話し合いを常に行っている。「若い時の失敗は無ではない。失敗しなきゃ成長はない」が信条だ。もちろん笑顔も大切にしている。店内からは顧客との会話、笑い声が絶えず溢れる。「笑顔を忘れずに、健康でいられるうちは、この仕事を続けていきたいですね」
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