川崎市立御幸中学校で2月5日、地元企業が同校の生徒に研究成果などを教える出張授業が行われた。
この日は、新川崎に本社を構える株式会社ショウエイの開発部の社員2人が「貴重な水を再利用〜省エネろ過装置のしくみ」をテーマに1年生の生徒約100人に授業を行った。
大量に使われる温泉施設やプールなどで水をきれいにするために使われるろ過装置の仕組みや使用する砂の洗浄方法などをミニチュア版の装置を使用して説明。合わせて実験を行った。
生徒らはろ過装置での実験を間近に観察、実際に水がきれいになる工程が始まると、真剣な表情で観察していた。汚れた水がきれいになると教室からは歓声が上がった。
授業を受けた男子生徒は「自分で実験してみてよく理解できた」と話した。また、講師を担当した同社開発部の農原花織さんは「生徒たちは真剣な表情で、実験に興味を持ってくれた。ふだん体験できないことをやる事で記憶に残り、理解してもらえたのでは」と授業を振り返った。
同授業は、川崎市の取り組みの一環。市内の企業が持つ技術や研究開発の成果を生徒に伝えることで、科学に対する生徒の興味や理解を育むことを目的に、3年前から各中学校での出張授業を支援している。
株式会社ショウエイは、環境ろ過装置や水処理ろ過装置などの研究開発・設営などを行う企業。入浴施設やプールをはじめ、環境に配慮したろ過装置の開発などを行っている。
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