神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
幸区版 公開:2015年3月6日 エリアトップへ

東海道かわさき宿 タイル画の川崎宿展示 区内在住 長田さん作

文化

公開:2015年3月6日

  • LINE
  • hatena
交流館1階に展示されているモザイク画の脇に立つ長田さん
交流館1階に展示されているモザイク画の脇に立つ長田さん

 東海道かわさき宿交流館(青木茂夫館長)の1階に、歌川広重の浮世絵をタイルで表現したモザイク画が展示されている。幸区に住む長田利美さん(88)が1969年に製作した後、市に寄贈したものだ。長い間市役所本庁舎2階講堂の物置場に置かれていたが、14年に市職員によって発見されたのを機に、同館で展示されることになった。長田さんは「まだあったのか。亡霊が出てきたような感じ」と笑う。13年には同館が開館し、近頃は東海道を歩くツアーも盛ん。「最近のブームがなければ、この作品が日の目を見ることはなかったかもしれない」とも口にする。作品は、1センチ四方のタイル2万枚以上を使い、東海道五十三次の川崎宿を再現。タイル部分以外も含めた全体の大きさは縦約175センチ、横約260センチ。完成までには2、3年かかったという。

 長田さんは、57年から幸区で「玉穂工業」というタイル業を営み、仕事のかたわら制作した。自宅の本棚には世界の美術館の全集が並ぶなど、あらゆるジャンルの絵に興味があったが、特に興味があったのは東海道五十三次の浮世絵。仕事で銭湯の壁画を手掛けた際に「自分が好きな浮世絵でモザイク画を作りたい」という思いを抱いていた。

 タイル業を始める以前には、貝塚や渡田に住んでいたこともあり「出身は御殿場だが、川崎には愛着もありお世話になったという思いがあるので、川崎宿を描こうと思った。本当は、五十三次すべてを作ってみたかったけれどね」と話す。また、「交流館を訪れる人達には、タイルで表現した浮世絵を見て、かつての川崎宿に思いを馳せてもらえたらうれしい」とも話した。
 

幸区版のローカルニュース最新6

TARO賞、26作品集う

岡本太郎美術館

TARO賞、26作品集う 文化

4月9日まで作品展

2月24日号

30項目で初動体制確認

30項目で初動体制確認 社会

幸区春の防災訓練で

2月24日号

9人に自治功労賞

9人に自治功労賞 社会

「今後も市政の発展に寄与する」

2月24日号

エイサーの迫力に魅了

エイサーの迫力に魅了 社会

白山幼稚園で演舞会

2月24日号

障害者スポーツを体験

2月25日

障害者スポーツを体験 スポーツ

富士通スタでFD競技会も

2月24日号

総力戦で勝利つかむ

川崎ブレイブ

総力戦で勝利つかむ スポーツ

大阪に1勝1敗

2月24日号

あっとほーむデスク

  • 9月18日0:00更新

  • 7月11日0:00更新

幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月24日号

お問い合わせ

外部リンク