元市職員の林光昭さん(71)が先月、西インド洋にあるセーシェルから贈られたフタゴヤシの種子を夢見ヶ崎動物公園に寄贈し、19日から公開されている。
林さんは1986年頃、市職員労働組合で行われていた勉強会の講師に誘われ、同国を視察した。その際に同国から川崎市や職員にフタゴヤシの種子が贈られ、そのうちの一つを林さんが自宅で保管。先日、自宅を片づけていた際にフタゴヤシの実が見つかった。林さんは同国にゆかりのあるところで展示してもらおうと、市職労で交流のあった飯塚正良市議や市経済労働局に相談。夢見ヶ崎動物公園にセーシェルからフタゴヤシの実と共に贈られたゾウガメがいることが判明し、寄贈が決まった。
種子は幅約30センチ、高さ約28センチ、約3930グラム。市によると、フタゴヤシは同国のプララン島以外には生育してないと言われており、花を付けるまでに25年、種子になるには7年掛かるという。市内では、多摩区の農業技術支援センターでもフタゴヤシの種子が公開されている。
林さんは「フタゴヤシの種子は大変珍しい。裏側に芽も生えている。ぜひ直接見て驚いてほしい」と話す。
問い合わせは、夢見ヶ崎動物公園(【電話】044・588・4030)へ。
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