警視庁よりこのほど、2021年1月から9月までの自殺者数が公表された。
全国における自殺者数は1万6030人で前年に比べて767人増加。一方、相模原市は73人で、前年同時期と比べて14人減少した。
市精神保健福祉センターの新田英夫所長代理は、「今回は減少したが今後コロナが落ち着いた際に、生活難から抜け出せず自殺を考える人が増加する恐れがある」と危機感を募らせる。
予防策の一つとして市は、コロナ禍で疲れた人々に向けて市のホームぺージ上に特設ページを作成。心の健康を保つコツや毎日を規則正しく過ごすためのポイント、生活の中で注意すべきことなどを10分程度にまとめた動画を紹介している。「感染症は終末が見えない状況だが、心の健康を保ってほしい」と新田所長代理。市は、ホームページに掲載されているものと同じ内容のリーフレットも作成。市役所や公民館などの公共施設を中心に配架している。
寄り添うための制度
自殺の原因は人それぞれで特定が難しいとされる。市は、さまざまな背景の相談に対応できるように、分野ごとに電話窓口を設置。市が開設している自殺対策ホームページ「リブちゃんネル」で、担当窓口や問い合わせ先を確認することができる。加えて相談を受け止め、悩みを抱える人に寄り添うゲートキーパーの研修制度を市の職員や教員を対象に実施。新田所長代理は「自殺を考えている人は精一杯になっている。支えることができたら」と訴えた。
心の健康について相談を受け付ける「こころのホットライン」は【電話】042・769・9819(年末年始を除く毎日。午後5時から10時)
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