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公開日:2026.04.23

相模原市 障害者サポーター養成へ やまゆり園事件から10年

  • 「共にささえあいサポーター」のシンボルマーク

    「共にささえあいサポーター」のシンボルマーク

 障害者施設「津久井やまゆり園」(緑区)で入所者19人が殺害された事件から今年で10年を迎える。相模原市は、市民一人一人が生活の中で障害者を手助けできる社会へと歩みを進めるため「共にささえあいサポーター(呼称:共サポ)」を6月から養成する。4月14日にはシンボルマークを発表した。

「ちょっとした手助け」

 「共サポ」は日常生活の中で障害者に対して「何か困っていることはありませんか」と声を掛けるなど、「ちょっとした手助け」ができる人のこと。市民一人一人の障害への理解を促すもので、高い専門性を身に付ける必要はない。年齢や住まいを問わずだれでも目指すことができ、市は10年後の2036年までに市民のおよそ10人に1人(7万人)の養成を目標としている。

 共サポになるには6月以降、市のホームページにアップされる動画を見て申請するか、学校などで行われる講座を受講する必要がある。動画や講座では障害の種類や程度ごとにどのような困難があるのかや、どう支援したらよいかが学べる。

 シンボルマークはクッションを抱えるコアラの赤ちゃん。相模原市出身の障害者でアーティストのおおはしみさ氏が考案した。おおはし氏は「コアラの赤ちゃんは体重を測るとき、クッションを持たないと安定して測ることができません。でも、支えがあれば測ることができる。我々も支えてくださる温かみで何でもみんなと同じにできることがある」とコメントしている。

「心強い」

 市内の障害者や支援者は「共サポ」についてどう感じるのか。

 市内の福祉施設を利用する工藤麻記子さん(50)には右手と左足の麻痺と知的障害がある。共サポの取り組みを知って「うれしい、心強い」と言い、日常生活では「車椅子の時、レジが高いと困る。段差の部分では手助けしてほしい」と話す。工藤さんの支援者は「障害のある方が地域で暮らすには身近な市民の理解と小さな気遣いが欠かせない。『共サポ』はそのきっかけになると思う。研修を受けた後のフォローの仕組みも大切にしほしい」と話す。

 津久井やまゆり園の永井清光園長は「事件から10年の節目に新たな事業が開始することは障害のある方への理解促進につながる。市民一人一人が障害を自分事として考えるきっかけになることを願っています」と語る。

 発達・知的障害のある子どもらを支援する市内の団体「NPO法人ぴあっと」の五十嵐舞子代表理事は「障害のある方との関わりの中でこちらも温かい気持ちや多様な価値観など多くを受け取れる。そうした『共』にという双方向の関係性が地域に根付くことを期待する」と話している。

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