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さがみはら中央区・緑区 スポーツ

公開日:2026.09.24

頭脳と努力で世界の頂へ BMXレーシング日本代表 中道創梧さん

  • 2025年の世界選手権デンマーク大会でレース中にジャンプする中道さん(中央/写真提供=中道香苗さん)

    2025年の世界選手権デンマーク大会でレース中にジャンプする中道さん(中央/写真提供=中道香苗さん)

  • 中道創梧さん(写真提供=中道香苗さん)

    中道創梧さん(写真提供=中道香苗さん)

 田名中学校(中央区田名)3年の中道創梧さんが、「自転車の格闘技」といわれるBMXレーシングの年代別日本代表として世界の舞台で躍動している。2025年の世界選手権(Boys13)で初出場ながら予選を突破。今年7月の同選手権オーストラリア大会(Boys14)では55位に入った。さらに、5月のJOCジュニアオリンピックカップで2位入賞を果たしたことにより、27年の世界選手権フランス大会(Boys15)の代表権も獲得予定。

「遅いスタート」強みに変え

 中道さんが競技を始めたのは小学5年。高校時代にロードレース選手だった父・育孝さんの勧めでさまざまなスポーツを体験する中、寒川町で行われていたスクール体験でBMXに出合う。激しい接触や転倒が生じる競技だが、「はじめは怖かったけど、技に挑戦して成功した時の快感が楽しくてハマった」と振り返る。

 幼少期から競技を始める選手が多いため、決して早いとは言えないスタート。「遅かったからこそ、頭で理屈を理解してやってきたと思う」と母・香苗さん。大会の上位にはいつも同じ顔触れが並んでいる状態だったが、「近くにコースがある選手よりもたくさん、2倍くらい毎日練習して、悔しさを積み重ねて結果につながった」。

家族の支え力に

 BMXは機材の準備や遠征など、家族のサポートが欠かせない競技でもある。父・育孝さんは、平日出社前の早朝トレーニングに付き添うほか、機材や戦略面をサポート。栄養管理や動画撮影などを担う母・香苗さんは、自身も40overクラスの日本代表として世界選手権に出場するほどで、家族一丸となって競技に向き合っている。

 「自分だけではできない競技。親と二人三脚なので、ありがたい」。レース後には撮影した動画を家族で見返し、作戦会議や反省を重ねて次へのステップにする。

 自宅の近くに専用コースがないため、放課後は市内の体操教室に通って体幹強化を行い、週末に車中泊をしながら千葉県柏市や茨城県つくば市のコースへ足を伸ばす日々。各地から集まる仲間の存在も大きく、「年齢に関係なく、全国や世界中に友達がたくさんできるのが一番好きなところ」と目を輝かせる。「勉強は苦手だけど、英語は日常会話くらいなら」。練習場では世界上位に入るような先輩から直接アドバイスをもらうこともあり、家族ぐるみでのつながりがある。「市内に誰でも走れるコースができて、やりたいと思う子が増えたらうれしい」

10月に全日本

 今年の世界選手権では、戦略面で「もっとできたはず」と悔しさを残した。来年の世界選手権での決勝進出を目指し、まずは10月に岩手県で行われる「全日本自転車競技選手権大会」で優勝を狙う。「だらだらやるより、1本に全力をかける」。14歳のレーサーは、さらなる高みを目指して走り出す。

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