さがみはら中央区・緑区 社会
公開日:2026.11.04
子育て支援大賞 ペアレントBASEが受賞
子育てや家庭支援に取り組む団体・個人を奨励する「さがみはら子ども・子育て・ママ&パパ支援大賞2026」が10月23日、市立産業会館(中央区中央)で開催された。主催は特定非営利活動法人メダカのお弁当ほか2団体。
来場者投票によって大賞に選ばれたのは「ペアレントBASE―Sagamihara―」。コミュニティカフェや夜間の育児相談などを通じ、孤立しがちな保護者を支える活動が評価された。
この日は事前の選考を通過した4団体が活動内容や思いを発表。来場者や6人のプレゼンサポーターからの質問、感想を交えながら、会場全体が子どもや保護者を支える多様な取り組みへの理解を深めた。
「まずは親のケア」
ペアレントBASEは、「子どもが幸せになるために、まずは親が自身をケアすること」を大切に活動。理事長の水内優花さんは、行政の相談窓口などが閉まる夜間、子育ての悩みを一人で抱える保護者に着目し、LINE相談をはじめ、支援の輪を広げてきた。
活動の中で「温かいコーヒーを1杯飲む時間が欲しかった」という声を受け、いつでも明かりが灯り、誰かがそばにいる場所を地域につくろうと6月に「tomosu café」を開設。ランチに加え、看護士や保育士らが子どもを見守り保護者が仮眠を取れる「夜泣きカフェ」、夕飯の提供などを実施している。
来場者の声を聞く「フロアリアクション」のコーナーでは、実際に相談などを利用してきた保護者がコメント。「一生懸命頑張っていることを肯定してもらい、本当に救われた」と水内さんへの感謝を表した。
他の3団体も、それぞれの立場から活動を紹介した。
松陰高等学校相模原学習センターの小山和伸さんは、不登校の生徒が社会に出る力を身に付けられるよう就労トレーニングを実施し、生徒に笑顔が戻ったと話した。
相模原市交通少年団育成会の棚橋由衣会長は、子ども自身が交通安全を学び、地域への啓発活動に取り組む意義を説明。
子ども食堂「なのはな」の代表・天野心遥さん(青山学院大学3年)は、子どもと年齢の近い「お兄さん・お姉さん」である大学生が主体となり、子どもたちが自分らしく過ごせる居場所づくりを進めていると紹介した。天野さんは「『ディズニー』のように特別感のある場所にしたい」と話し、その思いに共感したプレゼンサポーターからは特別賞が贈られた。
「協働」目指す
鈴木雄大実行委員長は、「支援を必要とする人の悩みは複雑で、活動地域や支援者との相性により1団体だけでは応えきれない場合もある」と説明。「AがダメでもBがある。Bが合わなくてもCなら。その選択肢の多さこそが、地域の強さ。競争ではなく協働を目指したい」と語った。
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