相模原市は、大規模災害の発生時に市内の被害状況を迅速かつ正確に収集するため、オートバイ隊を導入する。消防隊員は救助活動に専念するため、一般職員で編成。すでに入隊の公募は終えており、6人を選出している。市の災害対策本部事務局にオートバイ隊を置くのは県内自治体で初となる。
6月補正予算案にはオートバイの購入費など339万9000円を計上。定例会議で予算が通過した後、8月中にも発足となる。
同隊は主に地震発生時の機動を想定しており、市内で震度5以上の地震が発生した際に召集される予定。
携帯電話の不通や交通網の乱れなどが予想される大規模災害の初期段階。市民などから寄せられる情報だけに頼るのではなく、災害対策本部自ら、小回りのきくオートバイを用いて効率的に情報を集める。
オートバイは250cc4台を購入し、1チーム3人からなる2チームに分かれ、オートバイ2台ずつのローテーションでの巡回を想定している。機動時には災害現場などをスマートフォンで撮影し、専用のアプリを用いて、災害対策本部にリアルタイムで情報を届けることも実現したい考え。
オートバイ隊の導入は、2014年度から2016年度の3カ年を期間とする市の中期実施計画に盛り込み、これまで先行自治体の視察や調査を行っていた。オートバイは1995年の阪神・淡路大震災の際、建物倒壊などで自動車が通行できない状況の中、機動力を発揮するなど、実績があるという。
市は市内での災害に加え、九都県市首脳会議で連携する東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市など、協定を結ぶ都市で大規模災害が発生した際にオートバイ隊を派遣することも視野に入れている。発足後は県警などに協力を仰ぎ、隊員の運転技術向上などにも力を入れる。
担当の市危機管理局は「(専任された6人は)いざという時に役立ちたいという強い思いを持っている」と話す。発足後は、夏の総合防災訓練などへの参加も見込んでいる。
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