放課後に使用可能な学校施設を利用して市が運営している「放課後子供教室」。昨年12月、根小屋小学校(根小屋)で実施されている同教室が、2016年度の「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰を受けた。市こども施設課では、「施設職員が地域の子どもたちのために日々一丸となり頑張っていることが認められ、大変うれしい」と話している。
放課後子供教室は、「子どもの居場所・遊び場づくり」などを目的に2008年9月からモデル事業として始められ、現在まで継続している市の事業。平日の放課後に開かれるもので、児童クラブ(学童)と異なる点は、定員がなく、当該学区に在住・在学する児童であれば無償で利用でき、小学1年から6年生まで(学童は小3まで)を対象としていることなどが挙げられる。現在、市内では同校のほか、青葉小・中央小(中央区)、谷口台小(南区)で実施されている。
また同表彰は、地域と学校が連携して行う地域学校協働活動が、他の模範と認められたものに対して行われる。今年は全国で135、県内で6の活動・学校が表彰され、市内からは同教室が唯一選ばれた。
居場所がある
同教室を受け持つ羽賀厚仁主任によると、同校の学区は山間地という立地や少子化の影響から、児童が帰宅すると遊び相手や居場所、地域との関わりを作ることが難しいのだという。
そのような背景がある中で、同教室は昨年度実績で全校児童約100人中、1日平均40人近くが参加。「『ここにくれば誰か遊び相手がいる』と、子どもたち自身が参加することにメリットを感じている」と羽賀主任は話す。
また、近隣保育園児との交流や、年間延べ165人の地域ボランティアによる卓球やラグビー、将棋教室、本の読み聞かせなど、児童は様々な活動を体験。そこで地域間の相互交流が育まれており、「放課後の小学校が、子どもたちを中心としたコミュニティの一つの核となっている」と羽賀主任は教室の成果を挙げた。
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