「相模原道志川流域キャンプ場経営者協議会」(野呂正人代表)に加盟する青野原野呂ロッジキャンプ場で2月22日、女性アイドルグループをはじめとするボランティア約70人が復旧支援とキャンプ活動を楽しむイベントを実施した。同協議会は「多くの人の協力に感謝する。我々は復旧活動と同時に、キャンプの魅力を広める活動も行っていきたい」と話す。
同協議会は、台風19号により甚大な被害を受けた道志川沿いの市内キャンプ場経営者11人が集まり、復旧に向け協力する目的で昨年11月に設立された。被害発生から4カ月余り、11場の中で営業を再開しているのは青根キャンプ場、バカンス村、青野原野呂ロッジキャンプ場、青野原オートキャンプ場のわずか4場。しかも、流れ残ったロッジのみでの営業となるなど、4場とも施設の一部を使った暫定的な営業再開となり、復旧への目途が全くたっていないのが現状だ。こうした現状を受け、同協議会は昨年11月市に対して、12月には県と国に対して復旧支援を要請していた。
イベントはそうした要請に応える形で経済産業省が広告、メディア、物販、キャラクター、SNSなど様々な分野の仲間が集まり新しい形の復旧支援を目指す一般社団法人「FUKKO DESIGN」に事業を委託して行われた。同法人の木村充慶理事が「復旧作業というと、ハードなイメージがあるが、より多くの人に、ボランティアに携わってもらうのと同時に、キャンプの楽しさを知ってもらいたかった」と、アイドルやそのファンなどを巻き込んでのイベントとなった。
70人がボランティア
2月22日は8人組の女性アイドルグループ「アップアップガールズ(2)」と、SNSで募集して集まったそのファンを中心に約70人がボランティア活動に参加。石やがれきの清掃活動とともに、石で作ったかまどでバーベキューや鍋を料理したり、テントサウナを作って入るなど、随所にボランティアが楽しめるよう工夫がなされ、イベントの最後には、アイドルのミニライブで盛り上がった。木村理事は「キャンプ場への支援がなかなか進まない中、苦労されているキャンプ場が多いと聞く。今回のイベントは第一歩。今後も我々のできる復旧支援を行いたい」と話す。
同協議会の野呂代表は「普段から復興支援に積極的な人をはじめ、キャンプ体験があまりない人まで多くの方に協力頂き感謝する。今回は復旧作業のボランティアという側面だけでなく、キャンプの醍醐味、楽しさを多くの人に知って頂けたと思う。復旧まで時間はかかるが、第一歩として様々な取り組みを行っていきたい」と話した。
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