6月は食育月間―。子どもたちの野菜への理解を促進し、野菜に親しみを持ってもらおうと町田市金森の光幼稚園(佐藤光平園長)では5月31日、「食育イベント」が実施された。食育月間に向けてイベントを行ったのはレトルト食品「ボンカレー」を製造、販売している大塚食品株式会社(大阪市/戸部貞信代表取締役社長)。
食育イベントには光幼稚園の年長クラスの園児26人が参加した。同園では季節により春ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ、ブロッコリー、カリフラワー、インゲンなどの野菜が園内にある10アール(100平方メートル)の畑、「ちびっこ農場」で育てられ、収穫されている。野菜嫌いを克服するための一環で、「自分たちの作る畑で野菜にも命があること、それを食べることの大切さ、小さな虫の命や環境を大切にする気持ちを育てられれば」と同園。保護者らも「インゲンなど食わず嫌いをしていた園児が食べられるようになった」と喜んでいる。
イベントを開催した大塚食品(株)は、製造するレトルト食品「ボンカレー」に使用している野菜がすべて国産化であることから、カレーと一緒にもっと野菜を子どもたちに食べてもらおうと企画した。
イベント当日は、園児たちが育てた春ダイコンを「ちびっこ農場」で収穫し、慣れない手つきでダイコンを掘り起こし、園庭の噴水を利用して丁寧に洗った。収穫したダイコンは園児らが4月に種をまいたもの。試食した園児らからは「ダイコンが苦手だったけど食べられた」、「おいしい。もっと食べたい」などの声が聞かれ、保護者からは「普段は野菜を全然食べないのに、きれいに食べてびっくり」など、驚いた様子が見られた。
同社の調査によると、子どもの野菜嫌いを克服させたいと考える親は95%以上に及ぶという。同社は「子どもたちが苦手な野菜を少しでも好きになれるよう、食育活動をおこなっています。今回のイベントもそのきっかけになれば」と話していた。
佐藤園長は「年間を通じて、カレーパーティーや芋煮会、芋ほり体験などを行っています。喜びの声を保護者からいただいています」と話す。「今回このような形での食育は初めてでしたが、みんな大満足していたのでよかったです」と感想を述べた。
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