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町田版 公開:2018年11月1日 エリアトップへ

防止啓発リーフレット 虐待から子ども守れ 学生と協働で作成

教育

公開:2018年11月1日

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リーフレットを手にする北之園さんと田中さん(左から)
リーフレットを手にする北之園さんと田中さん(左から)

 新・子ども向け虐待防止啓発リーフレットは、将来子育て世代となる学生と協働で作成――町田市は、子どもへの啓発によって、潜在的な虐待ケースの掘り起こしと虐待の未然防止を目的として新たな虐待防止リーフレット「虐待って何?」を作成。2019年4月から市内の公立・私立小学校4年生約5000人に配布する。

 児童虐待が大きな問題となる中、相談件数も全国的に増加している。町田市においても毎年最多を更新しているが、子ども自身からの相談件数は少ないため、子どもへの啓発が求められている。

 これまで虐待防止啓発に関するリーフレットは市の担当者が作成してきたが、なかなか周知されず期待はずれになることが多かった。そこで小学生に近い立場にあり、また将来子育て世代となる学生の視点をリーフレットのコンセプトやデザインに取り入れた。B5版4ページ、オールカラー。

 協働作成者として参加したのは相模原・町田地域の学生が地域活性化をテーマに、まちおこし活動を企画・実地していく学生主導型体験プロジェクト「さがまちコンソーシアム」の「さがまち学生Club」の学生6人(相模女子大学、女子美術大学)。コンセプトは「子どもに『虐待』のことを知ってもらう」「子どもに相談できる場所を知ってもらう」だ。

 記者会見に出席した北之園優希さん(19・相模女子大学2年)と田中絢乃さん(20・同大2年)は「子どもたちが表紙を見て、中を開いてみたくなるようなものを考えた」と話した。虐待が持つ“暗い”イメージを表側に、相談できることを知ったときの“明るい”イメージを裏表紙に表現した。中を開くと、「叩かれる、痛い…」「何も食べさせてくれない…」「きょうもパパママ、ケンカしてる…」などといった虐待の可能性のある事例がわかりやすいイラストと言葉で描かれている。リーフレットと合わせて市内の各子どもセンター、小学校に掲示するためのポスターも作成した。

増加する相談件数

 町田市の子ども家庭支援センターへの虐待相談件数は年々右肩上がりで2017年度が497件(前年度は465件)。まちだのこどもをまもる相談ダイヤル「まこちゃんダイヤル」への通報も2017年度が24件と前年度の17件から増えている。市は「新しいリーフレットが子どもの興味を引き、虐待のことを知ってもらうことで、子どもからの相談件数を増やし、虐待防止に取り組む」としている。

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