メディアやジャーナリズムを学ぶ桜美林大学リベラルアーツ学群中山ゼミのゼミ生12人が制作したドキュメンタリーの上映会が1月24日、同大教室で行われた=写真。
「高齢者」「介護」をテーマに4月から地元の施設に密着し、自分たちで取材、撮影、編集をしたドキュメンタリー作品。
特別養護老人ホームで働く人たちに焦点を当てたチームは、介護人材不足のマイナスなイメージを払しょくすべく、現場で意欲を持って働く人たちを取り上げた。サービス付き高齢者向け住宅を担当したチームは、そこで暮らす元気な高齢者の生活や地域との関わりなどを取材した。認知症の人たちが暮らすグループホームを取材したチームは、撮影前に2カ月間ボランティアで利用者たちと触れ合い、利用者たちの素顔を引き出すことに成功した。
観覧に訪れた人たちからは「知らなかったことが分かりやすくまとまっていた」や「ちゃんと信頼されるよう触れ合っていて、みんないい顔で映っていた」という感想から、「ジャーナリズムをうたうなら、もっと社会情勢など政治的な面も言及してほしかった」という鋭い指摘も飛び出した。
指導した中山市太郎教授は「地域から世界と向き合うためには、まず地域に根を張った活動から始めるという立ち位置の授業です。作品としての完成度より、取材対象に正直に向き合う学生自身の声と立ち位置を示したかった。しっかり自分なりに考えた結果を表せていたと思う」と話した。
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