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感染症予防専門医に聞く 「予防疲れにご注意を!」

掲載号:2021年2月11日号

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岩室紳也医師
岩室紳也医師

 緊急事態宣言が延長された。長引くコロナ禍での感染防止対策について、感染症予防専門医の岩室紳也医師に寄稿していただいた。

●予防法は今も昔も同じ

 新型コロナウイルス感染症が増えている中、「こんなに生活を制限しているのにどうして減らないの」や「マスクも手洗いも徹底しているのにこれ以上何をすればいいの?」という思いになっている方が増えています。でも、感染症予防について長年取り組んできた私の生活は基本的に変わっていません。

●感染経路を考えよう

 ウイルスがどこから、どこへ、どうやって移動して感染するかを理解すればいいのです。新型コロナウイルスは水分に包まれた大小サイズの飛沫の状態で感染している人から出て、感染する人の目、鼻、喉の粘膜から感染します。ウイルスを含んでいる水分の量の違いで、飛び方が異なるエアロゾル(5マイクロメートル未満)と飛沫(5マイクロメートル以上)を区別します。

●どこから【1】エアロゾル

 ウイルスを包んでいる水分が少ないエアロゾルは1時間程度、10メートルぐらいの範囲を漂います。マスクをしていると口の中が温まり、エアロゾルをより多く排出し、ポリウレタンや布マスクは素通りします。エアロゾルによる感染を防ぐには、エアロゾルを含んでいる空気を室外に排気することです。換気扇を作動させたり窓を開けたりするだけではなく、室外に向けた空気の流れを扇風機等で作りましょう。

●どこから【2】飛沫

 エアロゾルより大きい飛沫は最大で2メートル飛び落下します。相手の顔に飛沫をかけない。調理や配膳をする人は飛沫予防にならないポリウレタンマスクやマウスシールドではなく、不織布マスクを使って料理に飛沫をつけないようにすることが不可欠です。

●どこから【3】唾液

 キスで唾液が相手の口の中に入りますので、覚悟してしましょう。

●どこから【4】媒介物

 エアロゾル、飛沫、唾液は最終的に落下し、手や料理を含めたいろんな媒介物を経由して感染します。目をこすらない、鼻に指を入れない、指をくわえないが基本ですが、子どもたちはしてしまいますので、手をこまめに洗わせます。手洗い後に蛇口の栓をひねって締めるとまた手にウイルスが付着しますのでレバー式蛇口に切り替えましょう。大人は口に物を入れる飲食や喫煙の直前に手洗いやアルコールで手のウイルスを除去しましょう。

 以上を守れば感染予防は容易ですが、人にはついうっかりもあります。お互いの声掛けで感染予防の輪を広げましょう。

■岩室紳也医師プロフィール/ヘルスプロモーション推進センター・オフィスいわむろ代表、自治医科大学医学部医学科卒、厚木市立病院泌尿器科医師。神奈川県立がんセンター泌尿器科・厚木保健所予防課長など経て現職。自治体や学校などで講演活動も精力的に行う。テレビ出演多数。横浜市旭区在住
 

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