町田 コラム
公開日:2022.03.03
町田天満宮 宮司 池田泉
宮司の徒然 其の97
繋ぐ
温暖化とは裏腹に寒さの厳しいこの冬。予測通り新型コロナのオミクロン株は急激に拡大、東京ではあっという間に一日1万人を超える新規感染者が確認された。ごく近隣でも感染者の情報が流れるようになり、もういつ感染してもおかしくない状況になってきた。国ごとの対策云々に関係なく、この3年近くは日常生活がコロナ対策と共にあり、つまりウィズコロナで生活してきたと言えるのではないか。
そんな中、今年も梅の開花までの冬枯れを繋ぐかのように素心蝋梅や和蝋梅、日本水仙が不自由な日常生活の鬱憤を癒してくれている。素心(そしん)とは元々の純粋な心という意味で、半透明の花弁がすべて黄色一色であることから名付けられたという。和蝋梅は日本という意味の和が付くが、実は素心蝋梅より早く日本にやってきたことから日本の蝋梅のように名付けられただけで、蝋梅はどれも中国から渡来している。また、日本水仙のルーツは地中海沿岸だが、品種が変化しつつ中国を経由してきた。水仙は中国の名を音読みしたものだ。紫陽花の花弁が実は咢(がく)が変化したものであるように、水仙も重なり合う6枚の花弁のうち後ろの3枚は咢が変化したもの。前の3枚の花弁と全く同じ形と色になっていることに驚かされる。
日本の生活に中国は深く関わっている。文字、服、食、建築様式等々。そして長い歴史の中で日本流にアレンジもされてきた。そう、神社や寺院も中国の信仰なしでは語れない。そもそも〇〇天と称される神様は、神社にもお寺にも祀られてきた。最近流行している七福神も中国由来または中国経由の神様たちで、弁財天や恵比寿神、大黒天などは誰しもがよく知るところだ。荼枳尼天(だきにてん)や毘沙門天などもご存知だろう。日本では江ノ島神社の弁財天、また恵比寿神社など神様として祀られたり、毘沙門天のように寺院に祀られたりしている。このように、中国から相当量の文化も短期間で吸収してきた器用な国が日本だ。これからも良いものを吸収し、悪いものは吟味して器用にやっていくのだろう。ただし、国際的に非難されている人種の迫害やコロナはいただけない。私的で安易な考えだが、けん制し合っているロシア、中国、アメリカが手を組めば、地球を支配するのではなく、地球を平和にまとめられるのではないだろうか。プライドと差別と歴史をリセットできなければ不可能なのか。蝋梅の素心と水仙の3枚の花弁、そうなれば日本は全面的にサポートできる咢になれるはず。性善説に基づく夢のような話か。
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