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町田 人物風土記

公開日:2026.03.19

町田市長に就いた
稲垣 康治さん
町田市在住 50歳

  • 稲垣 康治さん (写真1)

「人のため」自分の幸せに

 ○…26年にわたって務めた医師からの転身。9日に初登庁すると関係各所へのあいさつ回りや市議会での所信表明など、市長としての分刻みの日々が始まった。多忙な点は開業医の時と変わらないが、「質が違う。毎日が新鮮に感じられる」。自分に対する周囲の接し方が変わったことに街のトップになったことを自覚する。

 ○…幼い頃から「優等生」。いつの間にか学級委員長などのリーダーに推されることが多かった。任されると断らず、責任をもって務めてきたが自ら進んで任を果たす意識は薄かったのが正直なところ。それは勤務医時代も変わらなかったが、実家の耳鼻咽喉科を引継ぎ、町医者として地域に目を向けるようになると意識は変化。コロナ禍で医師として生まれ育った街を守りたいという思いが強くなったことが今につながる。

 ○…「逃げない」を信条としてきた。幼少期から続けた剣道を通じて育まれたと考える心。一度決めたことは困難なことがあっても逃げずに取り組んできたからこそ、望む道を切り開いてくることができた。初志を貫けるのは何事もシンプルにとらえるから。「余計なことを考えると言い訳が浮かび、行動がぶれると思うんです」。市長としての強みになると信じている。

 ○…市長選挙の頃から、「経験がないのはどうか」と言われてきたが、声に耳を傾け問題を見つけて解決にあたる医師の仕事と市長が果たす役割は同じと思っている。そのなかで大切にするのが座右の銘である「知足利他」の考え。人のために尽くすという意をもつこの言葉。影響を受けた「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫氏の著書では自分の幸せにもつながる考えとあった。残りの人生の指針とする。

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