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町田 文化

公開日:2026.10.22

数学アーティスト・菅野さん 「無限から1を取り出す」

  • 作品「フラクタル線分変形十二面体プラス非自明な零点」を持つ菅野さん

    作品「フラクタル線分変形十二面体プラス非自明な零点」を持つ菅野さん

 「芸術の秋」「学問の秋」――。市内には「数学アーティスト」として活動をする人がいる。原町田に住む菅野正人さんだ。今日(22日)まで東京都美術館で行われている「第50回記念新日美展2026」にて作品を展示している。

 菅野さんの作品は正二十面体など幾何学的な立体。なぜこれが芸術なのか。その理由を菅野さんは「無限から『1』を取り出しているから」と説明する。

 「『1』を取り出す」。これが菅野さんの「芸術」の定義だ。例えば絵画は永遠に続く風景からある一瞬を切り取って描写する。同じように無限に続く「線」から長さ「1」の線分を規定し立体図形として具現化することにおいて、「芸術である」と考えているのだ。作品を前に「本当はこれと同じ形でサイズが異なるものが無限に存在している。その中からこの長さを『取り出した』」と説明する。

魔法陣パズルも

 菅野さんは高校の元数学教師。生徒に興味を持ってもらおうと編み出したものの一つに「ねこパズル」がある。4×4のマス目上に模様4種、色4種の計16通りの猫のパネルを縦横が被らないように並べ裏返すと裏側に書かれた数字が魔法陣の形に並ぶというもの。今夏市民ホールで行われたワークショップでも披露した。「発想力を養うのに適している」という。最近では新たに、アルプスの山々のバージョンも完成。普及活動を続ける考えだ。

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