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八王子版 公開:2019年1月1日 エリアトップへ

新春企画 八王子の活力維持を 石森市長インタビュー

政治

公開:2019年1月1日

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インタビューに応じる石森市長
インタビューに応じる石森市長

 2019年の年頭にあたり、タウンニュース八王子編集室は石森孝志八王子市長にインタビューを行った(聞き手・編集長齊藤明)。*18年11月29日取材

大型計画動き出す

―昨年を振り返り、印象に残ったことを教えてください

 「昨年3月まで市制100周年の記念事業を展開した。大きな節目だったので、非常に印象に残っている。当時の手帳を見ると、連日イベントの予定がたくさん入っていた。よくこんなにできたな、と今は思う。記念事業を通じて、多くの市民の皆さんに八王子の将来について色々考えていただけたと思う。次の100年の第一歩となる大型プロジェクトも始まった」

―八王子駅周辺の再開発が始まりました

 「大型プロジェクトの中で、まず動き出したのが、マルベリーブリッジの延伸と旭町・明神町地区の周辺まちづくり。東京都の産業交流拠点がここで着工する(21年度竣工予定)。これに向けて、都とも連携して様々な施策を進めていかないといけない。まずは、周辺道路の基盤整備として、電線類の地中化をはかっていきたい」

―川口地区の物流センターもスタートしました

 「圏央道八王子西インターチェンジに隣接した川口物流拠点は昨年2月に区画整理組合が設立され、いい形で進みだした。今年度中には着手する予定(25年度竣工予定)。物流拠点について、すでに関心を示している企業もある。八王子北西部地域の活性化につなげていきたい」

―商業施設「オーパ八王子」が誕生しました

 「八王子駅周辺は八王子の顔でもあるので、これまでも積極的に整備を進めてきた。とくに中心市街地の活性化は長年の懸案。以前の中心市街地は非常に賑わいがあった。それが郊外に色々なショッピングモールなどができてきて、駅周辺に元気がない。そんな中、昨年3月には中心市街地活性化基本計画の認定を受けた。市で計画している事業が国の補助対象となったことで、今後の事業展開が加速される」

ブランド 発信へ

―19年の主な取り組みについて教えてください

 「現在八王子のブランドメッセージの選定を行っている。市民委員が議論を重ね、最終的にコピーライターの手によって4つの候補ができあがり、投票を受け付けている(1月3日まで)。最終的に1つに絞り込む。同時にロゴマークも決めて、3月頃にはお披露目できるよう、準備を進めている。八王子を発信できるツールのひとつになれば。できあがったら市民の皆さんにはSNSでもどんどん発信してほしい」

―エスフォルタアリーナ八王子(狭間町)でこのところ、様々な全国大会、世界大会が行われています

 「今年の大きなイベントとしては4月に大相撲、8月にスポーツクライミングの世界選手権が行われる。これは日本で初めての開催となる。オリンピックの正式競技に決定し、日本人選手も活躍していて今注目度の高いスポーツ」

人口減少の対策

―ところで、八王子もこれから人口減少が予想されます。市政への影響はどう考えていますか?

 「少子高齢化が進み、八王子の人口もここ数年はなんとか現状を保っている。この先は日本全体で人口減に向かっていくが、だからこそ、このまちに積極的にかかわり、よくしていこう、おもしろくしていこうという市民の皆さんの『熱い想い』が増えていくことが、八王子の活力を維持するには大切ではないかと考えている」

―街の魅力を市外へ発信することも大切ですね

 「そのひとつとして、今、(文化庁による)日本遺産の認定に向け取り組んでいる。オリンピックまでに100カ所の認定を計画しているようだが、まだ東京ではどこも認定されていない。年内には歴史文化基本構想を作成して国に申請をしたい。中身は今、色々練っているところ。高尾山を中心にしたストーリーになると思う」

―医療刑務所跡地に建設される「八王子駅南口集いの拠点」(子安町)について、具体的に形になるのはいつくらいですか?

 「防災機能をもった公園、歴史・郷土ミュージアム、ライブラリ、交流スペースを導入施設として、官民連携も視野に入れながら整備する。市民の皆さんが憩える「サードプレイス」という理念の元に進めていきたい。用地取得は最短で21年度を想定しているので、具体化するのはもう少し先になる」

五輪 身近に感じて

―東京オリンピック・パラリンピックまで2年をきりました

 「八王子は前回1964年の東京オリンピックのときに自転車のロードレースとトラック競技を行っているので、『(今回も)なんとか八王子でできないか』と要望活動をずっと続けてきた。4年前に自転車連盟や世界の自転車連合にも書簡を送った。結果的には(ロードレースが)市内の一部、南大沢エリアの5・1キロメートルを通る形になった。オリンピックを身近に感じてもらえれば」

―最後に今年のお正月の予定は?

 「元日は朝の5時から色々、各地域の祭礼に伺う。その後、あいさつ回りをしていると、すぐ4日になる。今年は初めて市を含む実行委員会で賀詞交歓会を4日に開催する」

インタビューの様子
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