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市民の声 長期ビジョンに 石森市長新春インタビュー

政治

掲載号:2021年1月1日号

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取材に応じる石森市長。八王子市役所にて
取材に応じる石森市長。八王子市役所にて

 2021年の年頭にあたり、タウンニュース八王子編集室は石森孝志八王子市長にインタビューを行った(聞き手・編集長齊藤明)。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2020年を振り返るとともに、今年の展望について話を聞いた。*20年12月14日取材

コロナここまでとは

 ――まず、2020年についてです。1月に市長選がありました

 「3期目の挑戦でした。1期、2期目と突っ走って、色々なことをやっていこうと様々な公約を掲げて、それなりに実現できたと思っている。1期目は中核市移行、2期目は市制100周年ということで。まだまだ八王子も発展途上で色々な計画がある。そういった大型プロジェクトを仕上げていきたいという強い思いがある。3期目は総仕上げのつもり」

 ――コロナの1年でした

 「ここまで感染拡大するとは誰もが予想できなかったと思う。その中で、国や都も様々な対策を講じてきた。我々もそういった対策に対してできるだけ迅速な対応を心がけた。コロナ対策として補正予算は6回組んだ。八王子は保健所を持っているので、色々な情報をいち早く受けて発信することができる。4月頃、八王子市医師会から医療崩壊についての非常に強い危機感から、まず軽症者・無症状者の受け入れ施設(療養施設)をとにかく早く開設してほしいという要望があった。都としても制度設計している最中だったが、いち早く施設を開設しようと補正予算を組んで交渉を進めていた。都がある程度面倒を見るということで決まり多摩地域では最も早く、5月からホテルを借り上げて対応した。PCR外来についても5月には立ち上げて対応してきた」

 ――いずれにしても長期戦になりそうです

 「経済状況がかなり厳しい中、11月、消費喚起としてプレミアム付商品券を発行した。とくに飲食業は非常に先が見えない厳しい状況と考えている。感染拡大防止をしながら地域経済への支援も継続して行っていきたい」

 ――もちろん、昨年はコロナ以外でも大きな動きはありました

 「大きな公約の1つだった中学校給食。今年度、2つのセンターを開設。最終的には5つの施設を目指しており、現在3つ目を建設中。今年の9月に配食となる。できるだけ早くすべての子どもたちに対して温かい給食を届けていきたい」

明るいニュースも

 ――6月、高尾山が日本遺産に認定されました

 「コロナ禍の中、地元八王子にとって、日本遺産の認定は明るいニュースとなった。八王子の将来にとっても非常にいい契機になったと思う。29件の構成文化財で構成されたストーリー。これから国内外に八王子の歴史や伝統文化を発信しながら地域振興、観光振興に結び付けたい。とくに今年は構成文化財の中の1つの滝山城が築城500年ということで大きな節目でもある。なかなか市民でもそういった歴史があることをご存じない人も大勢いる。500周年を我々も盛り上げ、多くの市民の皆さんに滝山城跡も改めて知っていただく機会になればと思う」

 ――市長の地元エリアでもあります

 「昔はあそこに国民宿舎や売店があったり、気軽に上まで行って一時を過ごす場所でもあった。小学校の時にみんなで上に登って…。そんな記憶が非常に強い。当時は歴史的に貴重なものとは知らなかった。続日本100名城に選定されたり、山城として素晴らしい場所でもある」

記憶に残る大会に

 ――五輪・パラリンピックが延期になりました

 「延期は残念であったが、新たな日程が決定し、本市では7月10日に聖火リレーが行われる。富士森公園ではセレブレーションも開催されることから、しっかりと準備を進め市民の記憶に残る大会となるよう盛り上げていきたい。また、東京2020大会に向けた米国と台湾のホストタウンでもあり、コロナ禍を踏まえた新たな形での市民交流に取り組み、大会のレガシーにつなげていきたい」

2021年の展望を聞く

石森市長インタビュー2040年に向け

 ——今年の事業について

 「まず、日本遺産を大々的にPRしていきたい。このほか、市の最上位計画である「八王子ビジョン2022」が2年後に計画期間を終了する。今後は2040年を展望した長期ビジョンを策定していく。八王子は市域が広く、地域ごとに歴史がある。そのため、12月から中学校区ごとにワークショップを開始した。地域の現状や課題、魅力などについて議論を深めてもらいながら市民の声を長期ビジョンの策定に活かしていきたい」

 ——八王子駅周辺の大型プロジェクトの進行は

 「明神町の産業交流センターも来年2022年2月に完成する運び。八王子の産業面、地域の活性化という点でも非常に大きな施設となる。都と一緒になって取り組まないといけない。産業交流センターと連携し、その東と西にあたる旭町・明神町地区の開発に取り組まなければならないと思う。これはかなり長期になるが、あの一帯をできるだけ市民の皆さんに留まっていただけるようなエリア展開をしていく」

南口、川口も

 ——南口もあります

 「JR八王子駅南口の集いの拠点(八王子医療刑務所跡地)は、本年には国から買い取る形になると思う。ここは市民の皆さんのサードプレイスとなることを目指し、防災機能を持った公園、歴史・郷土ミュージアム、憩いライブラリ等の施設を造っていく。開館は2026、7年になると思う。現在の郷土資料館は最終的にそちらに入るが、本年4月には日本遺産センターという仮の施設を南口駅直結のところに開設する」

 ——川口町の西南部物流拠点整備も進んでいます

 「造成工事に入っている。これも大型プロジェクトの1つ。スムーズに進めながら企業誘致をしていきたい。すでに多数の企業が興味を示している。雇用の拡大にもつながれば」

 ——一方、市の課題は

 「やはりコロナの影響で税収が落ち込むと思う。現在、令和3年度の予算編成中であるが、できるだけ全体を見ながら、今やるべきことは進め、しっかりと市民サービスを提供していきたい。コロナでかなり経済が疲弊している。特に飲食業等が厳しい状況にある。中小の皆さんが、この状況を乗り越えられるようにしっかりと支援していかないといけないという強い思いがある」

健康第一に

 ——最後に市民へメッセージをお願いします

 「コロナについてマスク着用、手洗い、手指消毒、3密回避など様々なお願いをしてきた。もう市民の皆さんも対策を行っている。それでも感染拡大がとどまらず、八王子も昨年11月頃から急増している。まずは自分自身の健康、生命を守ってもらいたい。一方、八王子には色々明るい話題も多い。我々も八王子の魅力を発信しながら市民の皆さんに長く暮らしていただけるよう、やっていく。八王子の良さを再認識していただきたい」
 

コロナ禍の八王子。写真左上から時計回りに「神社で終息を祈願」(2020年3月)「企業が市へマスク寄付」(3月)「宿泊施設に地元料理を配達」(5月)「フェイスガードをしての学校での歯科検診」(6月)「飛沫対策をした売り場」(7月)
コロナ禍の八王子。写真左上から時計回りに「神社で終息を祈願」(2020年3月)「企業が市へマスク寄付」(3月)「宿泊施設に地元料理を配達」(5月)「フェイスガードをしての学校での歯科検診」(6月)「飛沫対策をした売り場」(7月)

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