視覚障害者で、「ケア」に関わる人の地域談話会「ケアカフェ」の講師を務めた 藤崎 舞雪さん 楢原町在住 37歳
当たり前を噛みしめて
○…「私くらいの年齢でも、病気で障害を負うことがあることを知ってほしい」。1年前の今頃、運転中に激しい頭痛に襲われた。看護師として訪問看護先に向かう途中だった。血管にできた血栓が原因で、入院中に視力が低下。「まさか自分が、とショックだった」。ケアする立場だったのが、される側になったことで、見えてきたことを講演会などで話し、障害者に優しい街づくりを訴える。
○…国立市で育つ。持病のあった親族の付き添いで、病院によく行った。患者に寄り添い、人のために働く看護師の姿に憧れ、3歳の頃には将来の夢として周囲に話していたという。夢を叶え、就職のため、勤務先の病院がある八王子へ越してきた。
○…障害を機に日々の生活はガラリと変わった。看護師の仕事は続けられなくなり、家の2階にあったベッドなどはすべて1階に移した。白杖の使い方も教えてもらった。ただ、「目だけで済んでよかった」と思っている。2人の子どもや夫と変わらず暮らせる日常に、「当たり前の生活は当たり前じゃない」と噛み締める。市外の特別支援学校で教員をする夫の支えも大きく、自身に起きた変化を広い心で受け止めてくれる。
○…インスタグラムや地域の講演会で寄せられる相談に適切に答えるため、心理カウンセラーの資格取得を目指している。明るく、何事にも前向きだが、「この先、落ち込むこともあるかも」とポツリ。でも、「1年前のあのとき死んでいたかもしれない」と思うと、自分が生きていることに大きな意味を感じる。立場が変わり見えてきたことは、「人は誰しも支え、支えられて生きている」ということ。それに障害の有無は関係ないのだ。
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