大和警察署の新署長に就任した 山崎 泰男さん 中央在住 58歳
地域の声に耳を澄ます
○…9月8日に大和警察署長に就任し、早1カ月。昭和55年から2年間、大和署での勤務経験があり、市内柳橋に暮らしたこともあるだけに土地勘は充分。ただ、整備の行き届いた街並みの変貌に、驚かされた部分もあるという。「懐かしさもありますが、大和署は県下でも有数の大規模署。刑法犯の認知件数も最も多い。自然と気が引き締まりますね」。
○…父親は駐在所の警察官。その背中を見て育ったためか、高校卒業を控えた時に自然と警察官への道を選んだ。「近隣の人がお茶を飲みに来たり、事件がなくても相談に来たり。子どもながらに、地域に愛されている姿に憧れていたのかな」と振り返る。実は長男も警察官に。気付けば親子三代で同じ道を選んでいたという。「一度も警察官を勧めたことはないのにね。嬉しくもあり、照れくさくもあり。親父もこんな気持ちだったのかなあ」と目を細める。
○…前任の相模原南署長に続いての署長職。自宅は秦野にあるため、現在単身赴任中。「真っ暗で寒い部屋に帰ると、少し寂しいね」と本音がぽろり。趣味だった登山も、急な呼び出しに対応するため、今では休止中だとか。その代わりに休日の日課となったのが、管内のウォーキング。市内にある花の名所などをぶらぶらしながら、細かい路地などを見つけると思わず探索してしまうそうだ。「健康維持と実益を兼ねた、唯一の趣味」と苦笑する。
○…「警察にとっては小さなことでも、地域の人にとっては大事なことが多いはず。県下有数の多忙な署であるからこそ住民の声に耳を傾け、丁寧な対応をしてほしい」。着任時、署員にはこんな言葉をかけた。モットーは「警力有限、民力無限」。警察の力には限りがあるが、地域の力は限りなく大きい。だからこそ、「信頼関係が大切」と言葉に力を込める。その『民力』を借りながら、管内の治安維持に心血を注ぐ覚悟だ。
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