阿波踊りに参加する連のなかで、150人から160人という最大規模で構成されるのが「ガスター連」。
1990年に初めて参加し、今年で27回目の熱い夏を迎える。かつては近隣の会社の参加も多かったというが、今では数少ない企業連として地元からも頼りにされている。
ガスター連を率いる連長が、(株)ガスターの製造部でマネージャーを務める小菅英樹さん(54)。結成当時からのメンバーで、3代目連長になり15年というベテランだ。「阿波おどりは先輩が後輩の指導をするなど、部署を超えて顔を合わせる最大のコミュニケーションの場になっています。踊りを通して社内の連帯感も深まります」とその良さを伝える。踊り習熟度から1軍、2軍、3軍があるという。なかでも大切なポジションが新入社員の存在。4月に入社した30人が今年も5月中旬から猛特訓を続けている。
「若さと躍動感溢れる”ヤングガスター”の面々に注目して欲しい」。退職したOBや社員の子供も参加するなど、幅広い年代層の参加があるのも特徴だ。
小菅連長はお囃子の鉦(かね)を担当する。指揮者のようにスピードを加減しながら息の揃った連のパフォーマンスを披露する。
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