マウンテンバイクの選手として、ロンドンオリンピックなどで活躍した 片山 梨絵さん 座間市在住 33歳
やればやるほど面白い
○…マウンテンバイク競技で北京オリンピックに続き、2度目の挑戦となったロンドンオリンピック。28歳で初めて出場し、ロンドンでは「強くなりたい」思いが一層強かった。10月上旬には、レバノンで開催されたアジア選手権に出場。長年のライバルであった中国の選手に勝利し優勝を勝ち取った。「ここまでできたことに納得できた」と今年限りの引退を表明した。
○…大学のサイクリング部でマウンテンバイクを購入し、先輩とオフロードを走ったことが自転車人生の始まり。ただ最初は「趣味でやろう」と、アウトドアスポーツのひとつだった。大学院へ進学後もマウンテンバイクを続けた。そして、国内の公式戦で優勝したことで「もっと人にポジティブな影響を与えたい」と、自身の可能性をかけプロへ進むことを決めた。森の中で木の根をこえ、コーナーを縦や横の動きで走り抜けるオフロードのスリルや非日常性に魅せられた。「簡単ではないけれど、やればやるほど上達して楽しい」とどっぷりはまり、スケジュール管理などマネージメントも自身でこなす。
○…大阪の出身。都内や練習にも出かけやすいと、4年ほど前に座間へ移り住んだ。中学では水泳を、高校では水球を続けた。大学では、体の仕組みに興味があったことから岡山大学の理学部へ進学。ショウジョウバエの研究に没頭していた。今は体に向き合う「ヨガ」に励む。競技中の興奮状態とのギャップで、よりリラックスするという。
○…これからの楽しみは若手選手の活躍。引退後は「友人やお世話になった人と日本全国の山でマウンテンバイクを楽しみたい」と話す。その後は教職の道も視野に入れている。今後もマウンテンバイクには携わりたいという。トレーニング場所の谷戸山公園を「マウンテンバイクのコースに向いている。ぜひ作ってほしいです」と、多くの人に自転車を始めてほしいと願ってやまない。
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