♯みゅーじっくコラム♭ 音楽の森 ピアニスト 倉本 卓
先日厚木で行ったコンサートへお越し下さいました方々に、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。数年前までCDを出すことなどあり得ない程手の状態が悪かったのですが、皆様の温かい御声援に励まされ、心が折れずにここまでこられました。ジストニアで苦しんでいる多くの音楽家にここまで回復することができたということを伝えたいです。コンサートでロシアの作曲家スクリャービンの作品をご紹介したのですが、実はスクリャービンも手のジストニアに苦しんだと言われています。1986年に私の大好きなピアニスト、ホロヴィッツが61年ぶりにアメリカから旧ソ連へ帰国した際、スクリャービンの娘さんの前で演奏しました。(ホロヴィッツは帝政ロシア時代ウクライナで生まれ、アメリカで活躍したピアニストです。)彼が幼少の頃スクリャービンの前で演奏した際、スクリャービンはホロヴィッツの母親に「息子さんはピアニストになりますよ」と言ったそうです。そんな思い出が一杯詰まったスクリャービン愛用のピアノで、エチュード作品2-1を弾いている映像があります。年老いたホロヴィッツと年老いたスクリャービンの娘さんが旧交を深めている映像は必見です。
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